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Ep#09(1)の本文中で「関東ローム層」について言及していますが誤解があってはまずいので少し補足させて頂きます。

関東ローム層とは関東平野に広く分布するローム層の総称です。ともすれば火山性物質由来の土壌のようなイメージがありますが、ローム(英:Loam)層とは粘性質の高い粘土やシルトを25%~40%含有する土壌のことで火山由来かどうかは重要ではありません。たまたま関東ローム層は富士山の噴火などの火山活動に伴って運ばれてきた粘土乃至はシルトが堆積して出来たローム層である、ということだけで「火山由来」は必要十分条件ではないのです。為念。

関東ローム層の地質は粘土質を含有してはいるものの言葉のイメージとは異なってそれなりの地震耐性を有しています。粘土は焼き物にも使用されるように水分を含有して膨潤状態にならない限り非常に固い結合状態を保つことが出来るからです。膨潤状態とはスポンジのように自身の中にある程度の水分を保持した状態のことをいいますが、粘土に膨潤性があるのは層構造を有して層と層の間に水分子を保持するからです。

関東地方でしばしば「液状化現象」など土壌の脆弱性が指摘され、その際に前述のようなイメージから関東ローム層自体が「脆弱」というイメージをもたれる場合がありますが、ローム層自身は長年の堆積で相互に非常に固い結合をしているので地震耐性等の土壌としての強度は他所と比して決して脆弱ではありません。

問題なのは掘り起こしたり、埋め立てたりしてこの相互の結合状態を壊してしまった場合です。このケースでは破断面から水などが層間物質として浸食しますし、何よりも一度破壊したものは再結合しないので非常に脆弱になります。

さて、本文中では紙片の関係で注釈すら割愛してしまいましたが「旧東京開放地区」とは、ミサイル攻撃で形成されたクレーターに水が溜まって形成された場所という設定で本作品では用いています(原作では水没した旧東京を干拓して出来た場所の一部が「第28放置區域」ということで登場)。この開放地区周辺の「脆弱な関東ローム層」とはミサイル攻撃等でローム層の相互結合が衝撃で破壊されて脆弱化した土壌になっている、という意味で用いております。「関東ローム層=脆弱な土壌」という認識ではないのでこの場を借りて補足させて頂きます。


管理人 東郷太一
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