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新世紀エヴァンゲリオンの二次創作物、小説「Ihr Identität」を掲載するサイトです。初めての方は「このサイトについて」をご参照下さい。小説をご覧になりたい方はカテゴリーからEpisode#を選んで下さい。この物語はフィクションであり登場する人名、地名、団体名等は特に断りが無い限り全て架空のものです。尚、本ホームページに使用した「新世紀エヴァンゲリオン」の画像は(株)ガイナックスのガイドラインに沿って掲載しています。配布や転載は禁止されています。
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※ この記事は2010年6/5-6/6で限定公開した告知記事ですが、そのまま載せとけという声(1件)があったので暫くそのまま載せておくことにしました(^^

※ 数が減る事はありませんが名称がしれっと変化しているかもしれません(もっとカッコいい名前を思いついたなどの理由で)。
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神聖ブリタニア帝国第99代皇帝ルルーシュヴィブリタニアは在野から身を興してついに世界統一を成し遂げた。

しかし、それはギアスという人智を超えた絶対遵守の力を利用した歪みを内包する危うさの上に築かれた覇業であった
。人の意思を施政者が自らの都合で捻じ曲げ、そして支配することは人類史上においてこの上ない邪智暴虐という他ない。だが、皇帝となったルルーシュ・ヴィ・ブリタニアは幸運にもその危うさを自覚する稀有な聡明さと自制心を兼ね備えていた。世界統一を成し遂げたルルーシュは凡庸な人間(政治家)であれば混同しやすい「国家」と「人間の集団」の価値観を的確に理解していたからだろう。

All Hail Britania!!曰く、

「間違っているぞ!敵はブリタニア人(人間)ではない!ブリタニア(国家イデオロギー)だ!」

名言の多い彼だがその中でもこれは彼の国家観を顕著に表した特筆すべき言葉ではないだろうか。

後に”彼の革命”を果たしたルルーシュは「ギアス」を枢木スザクに託した後、スザクに討たれて在位僅かにしてこの世を去った。



実践を伴わない正論や理想論は衆愚による政争の具と化すがそれが実体を伴う”理”となる時、とかく無責任の代名詞となる”理想”は多くの人間が自然に受け入れる誠の力(ギアス)に昇華する。人は元来、”理”に支配されることを本質的に好むからである。このプロセスは多くの時間と犠牲を必要とするため、人間という存在が自らを救済することはできないと誤解されやすいがそれは事実ではない。人は必ず自らを「補完」することが可能なのである。それを実感できないのは一人の人間が持つ力量には限りがあるからである。

故に後世の歴史に名を残す覇業の蔭には必ずその志に共鳴、同調、あるいは追従する、支配されることを好む人間の集団(群体)の存在があるのである。こうした人間を糾合する英雄、あるいは指導者に等しく共通している資質は間違いなくそのカリスマ性にある。

カリスマとは形を変えた「ギアス」なのかもしれない。

1870年9月1日…

フランス北東部にあるアルデンヌ県において欧州における永遠のライバルであるフランスとプロイセン・ドイツ諸邦連合軍(後のドイツ第二帝国)が激突する。歴史に名高い「セダンの戦い」である。

空位となったスペイン王継承問題に端を発した鉄血宰相ビスマルク率いるプロイセン王国とルイ・ナポレオン三世の第二帝政下で強大化していくフランス帝国の緊張はついに普仏戦争(1870-1871)にまで発展した。フランス帝国軍は皇帝ナポレオン三世自らが軍を率いてフランス国境を越えたプロイセン・バイエルン連合軍をセダンで迎え撃った。

寡黙で小柄なプロイセン軍参謀総長ヘルムート・ベルンハルト・カール・フォン・モルトケ(大モルトケ)率いる連合軍はかつてのナポレオン1世を髣髴とさせる電撃的な包囲作戦でフランス帝国軍を圧倒し、ナポレオン三世を捕虜にするという一方的な戦勝を収めたのである。この戦いの後に大モルトケはパリを攻囲し、仇敵フランスはついに降伏する。かつてナポレオン戦争時代に屈辱的敗北を喫したプロイセン(ドイツ)はここにその雪辱を晴らしたのである。

「喧嘩屋」の異名をとる宰相ビスマルクに対してこの地味な英雄はその後も増長することなく最期まで一軍人としての本分を守り通した。この政治手段としての戦争と国家の力たる軍隊の制御という理想的な形は後の「シビリアンコントロール」の模範として今も戦史に語り継がれる。

英雄大モルトケは雄弁ではなかったと伝わる。彼の残した言葉は決して多くは無い。そんな彼が与えられた使命、あるいは自らの志を遂げる要諦として残した言葉がある。曰く…
大元帥閣下

「初めに計画せよ。然る後に実行せよ」
大モルトケ(プロイセン王国参謀総長元帥)



 

後にこの英雄と鉄血宰相の退場と共にドイツ第二帝国の命運は暗転しはじめることになる。軍部と政治の高度な連携は天才だからこそ運用が可能であったが常人が普遍の価値として用いるにはまだ不十分な点が多かったのである。その後、ドイツ帝国は第一次世界大戦の敗退を招いてドイツ革命後に崩壊、そして疲弊しきった国民を巧みに扇動した、アドルフの台頭、へと至るのである…
 
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こちら をご参照下さい(といっても殆ど言い訳程度のものですが・・・)。
1945年8月15日…日本は連合国のポツダム宣言を受託して「降伏文書」に調印した。この戦いの果てに残されたものは310万人を越える戦死者の墓標と荒廃した国土であった。

焼け野原になった東京を見た一人の男がいた。彼は日米開戦に一貫して反対姿勢を貫いていたことから当時の陸軍刑務所に収監されていたのである。男は目の前に広がる光景を信じられないという目で見つめる。そしてポツリとこう呟いたという。

日本万歳 アスカ万歳
「今に立ち直る。必ず日本は立ち直る」



後の内閣総理大臣吉田茂の言葉である。





皮肉にも日米開戦に反対し続けていた吉田は戦後日本を率いて占領国アメリカと激しい外交戦を戦うことになる。そして祖国の分断という悲劇を見事に回避し、「サンフランスシスコ講和条約(1951)」を経て日本が再び国際社会への復帰を果たす立役者となるのである。

 



※ 国歌「君が代」がなぜこれほど国内で政治的な道具として俎上に上るのか理解に苦しむ部分がありますが欧州では荘厳且つ気品に溢れる名曲として現在も高い評価を得ています。少なくとも欧州人の間で「君が代」を否定的に批判する話を管理人は聞いたことがありません。
※トリビア的ですが1903年にドイツで開かれた「世界国歌コンクール」で「君が代」は優勝しています(今もあるのかwwwこのコンクール)。
※ このように既に国歌として国際社会に認知されて100年以上が経過しているものを今更変更するというのはあまりにも粗暴に過ぎるのでは無いでしょうか。一部には「軍国主義を想起させる」という話も耳にしますが「君が代」にはその様な意味は全くないばかりか、戦いを想起させる歌詞の国歌ということであればフランスや中国などがあまりにも有名ですね。


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西暦1588年…大航海時代を経てその絶頂にあったスペイン・ハプスブルク家は当時の弱小新興国イングランドとの交戦を決意し、「最高の祝福を受けた大いなる艦隊(Grande y Felicísima Armada)」と呼ばれる数々の栄光に輝く大艦隊を大ブリテン島に派した。逆巻く波と暗雲が立ち込める空…まさにイングランドの未来を暗示するかのような絶望的な戦局…ドーバー海峡を埋め尽くすガレー船の姿に誰もが死を覚悟していた。

その時…1頭の白馬が突然荒れ狂う風を切り裂いて祖国のために命を捨てることを誓った男達の前に立ちはだかる。それは騎上の人となった”我が女王”その人であった。女王はイングランド王たる宝刀を抜き放つと天にかざしながら男達にこう告げたのである…


Yes, Your Majesty Queen Asuka!!我が愛するもの達よ!我が身を案ずる者達はみなこう言う。「荒くれ共に命を委ねるのはいかがなものか」と。しかし、我は卿らにはっきりと伝えおく。我が愛する者達の忠誠を疑ってまで生きながらえたいとは思わないと。それは「暴君」のすることだからだ。

<中略>

まさに決戦の真っ只中に我が身を置くのは、卿らとともに生死を別つ覚悟だからである。我が信ずる神のために、我が王国のために、そして我が国民のために、自分の名誉と血を、そしてたとえ屍となろうとも、この身をささげる覚悟である。


エリザベス1世 オブ イングランド (イングランド女王)
 

「All Hail England!! All Hail the Queen!!」

大歓呼の中、数も装備も劣勢のイングランド艦隊は進撃する。

”アルマダ”の奇跡はかくして起こったのである。

 

※ 実はこの演説めちゃくちゃ長いんですよ…半分以下に要約して管理人が意訳していることにご注意下さい。興味のある方や管理人の解釈に納得のいかない方は以下に原文全てを掲載していますのでそちらをご参照下さい(但し、全部英語)。
※ 国家の奇跡はまさに国民を導く一人の人間が作り出し、そして祖国愛に燃える指揮者によって演出され、最後にその恩恵を全国民が受けるのです。そんな指導者にこそ国政を任せたいものですが・・・ブツブツ・・・
※ イギリス人に迂闊に「イングランド」と言わない方がいいです。狭い島国でありながら「俺はイングランド人です」「私はウェールズ人です」などと厳格に区別を求めてきますし、求めてこなくても鈍感力を発揮せずにきちんと尊重するようにして下さい。「ブリティッシュ」といいましょう。一番無難です。民族の区別に対して彼らに「ユーアイ」という文字は一切ありません。


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