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新世紀エヴァンゲリオンの二次創作物、小説「Ihr Identität」を掲載するサイトです。初めての方は「このサイトについて」をご参照下さい。小説をご覧になりたい方はカテゴリーからEpisode#を選んで下さい。この物語はフィクションであり登場する人名、地名、団体名等は特に断りが無い限り全て架空のものです。尚、本ホームページに使用した「新世紀エヴァンゲリオン」の画像は(株)ガイナックスのガイドラインに沿って掲載しています。配布や転載は禁止されています。
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皆様如何お過ごしでしょうか?

東京では晴れれば夏日、雨が降っても20度前後と日中はかなり汗ばむくらいの陽気なのかなあ、とwebサイトのウェザーニュースを見ながら想像を巡らせているところです。

ドイツと日本の位置関係は大雑把に言えばドイツ南端に近いミュンヘンが北海道の北端にだいたい相当します。ベルリンやハンブルクという有名な大都会はそこから更に北に800kmというイメージです。よく晴れた日中は20度前後ですが朝夜はまだ暖炉やヒーターが欠かせないという状況です。

この物語の独自設定である暫定北極圏は、実は雪が解けても一向に温かくならないこのもどかしさからヒントを得たものです。昨今は異常気象が多くて季節の移り変わりがハッキリしなくなってきた日本ではありますが、それでも暑くなってやがて寒くなりますし、梅雨があって台風が来ます。季節を感じるわけですね。ところが北ヨーロッパでは確かに気温は上がっていくのですが真夏でもエアコンは要りませんし、夜の10時を過ぎても夕日が見えるという按配です。夏は短く、冬は極端に長くてそして暗い。そして、一度そういう寒さと闇に支配されると「もし、太陽が出てきてくれなくなったらどうしよう・・」という漠然とした恐怖感のようなものを、特に異邦人の私は感じてしまいます。そんな奇妙な恐怖が”暫定北極圏”や”アイスドール”という設定になって具現化したのかもしれません。

前置きが長くなりましたが二本目の「ロンギヌスの槍」が出てきましたね。読者諸賢には既に自明とは思いますが少し以下で補足しておきたいと思います。

(一本目の槍)

聖槍これはターミナルドグマ内に安置されているリリスに刺さっていた物で、この物語でも原作作品に倣ってレイが(直接描写は無いものの)引き抜きました。また、原作ではレイが槍を引き抜いた途端にリリスの下半身がいきなり再生しましたが、この物語でもそれは踏襲しています。

但し、こちらでは独自の意味を持たせていて「逃亡の大地」に「リリス」が「足を付けて3日の内」に「アダム」は「リリス」を殺さなければならない、という「主との契約」がありましたがゲンドウがレイに槍を密かに引き抜かせたためにカヲルが認知したときには既に3日の刻限を過ぎており契約を果たすことが出来ませんでした。そのために「三天使」が「制裁を課す」ために現れることになります。

結局、制裁者ゼルエルの持つ強大なATフィールドを破るために槍は投擲され、開いた穴にレイが飛び込んでいってそのまま使徒と共に爆死してしまいました。槍の回収は現在、ミサトとリツコが現場に出張して対応している最中です。一本目の槍、すなわちリリスから引き抜かれた槍はいま現在日本にあって使徒の残骸からネルフが回収しようとしている、という状況です。あれ?じゃあマリが持っている槍は何?



(二本目の槍)

中国政府が原潜一隻を国際条約で立ち入りが制限されている南極に派遣して二本目の「槍」を持ち帰ろうとしたところを国連軍にフルボッコされたと考えて間違いないでしょう。でも何で二本目が南極に残っていたんでしょうね?






(原作作品を思い出してみよう)

二重螺旋構造原作では南極に向かった葛城調査隊を始めとした国連関係者がアダムとの接触を試みていました。TV版で「被験者」という言葉と「槍」という言葉が出てきましたが、ここでロンギヌスの槍(或いは量産機さん達が持っていたレプリカ)の類でATフィールドを破って人間のDNAをダイブさせました。

予測の域を出ませんが恐らくここでダイブされたDNAは「碇ユイ」のものでしょう。その結果生まれたのがカヲルだろうと思います。カヲルは「アダムとリリン」のハーフということになりますね。レイも同様のプロセスを辿ったと仮定すれば「リリスとリリン」のハーフということになります。但し、ここでいう「リリン」は「碇」ファミリーの血統ということで統一されています。従って、カヲル、レイ、シンジは何と言うか・・遺伝的に兄妹ということになるわけですね。だから、旧劇でゲンドウが補完されるシーンにおいてユイ、カヲル、レイが登場したんだと思います。ゲンドウは「アダム系」と「リリス系」に「碇」ファミリーの血を入れて血縁にした訳ですが、意味としては恐らく「アダムの血統が司るもの」と「リリスの血統が司るもの」の両方に対して後見的な存在に立つ、というポジションを得たかった、とも言えるのではないでしょうか?

Second Impactリリスはともかくアダムと接触するには「槍」でATフィールドを破らないといけませんからそれを実現するには「槍」が必要になります。セカンドインパクトでそれには成功したと考えるべきでしょうか…

しかし、めがっさデカイ「槍」ですからとても人間が持ち帰るという訳には行きません。時系列的にセカンドインパクト発生時にEvaが存在している筈がありませんし、「槍」がオリジナル或いはコピーかの是非はともかくとして「光の巨人」は目覚めるわ、「セカンドインパクト」は発生するわ、という最悪な状態の中で爆心地から手際よく「槍」が回収出来たとはちょっと考えにくいです。




(槍は複数ないとおかしいだろ・・)

antarctic従って、「槍」は複数存在していると考えるべきであり、恐らく南極で用いた「槍」はそのまま南極に放置されている可能性が高いと思います。南極で使われた「槍」は少なくともオリジナルといわれているリリスに刺さっていた「槍」とは明らかに別のものでなければなりません。

また、リリスから「槍」を引き抜くとびっくりするほどの早さで下半身が再生する訳ですからリリスが初期状態でどういう姿だったのかということも気になりますが再生速度から考えて、オリジナルの「槍」はレイが引き抜くまで誰も手を触れなかったと考える方がスマートですね。やはり南極の「槍」は別物でなければならないですね。この作品では原作を踏まえて「複数」の「ロンギヌスの槍」が存在しているという前提に立つことにしました。



(この物語における「槍」の位置づけ)

リリスに刺さっていた第一の槍は「主の怒り」という設定になっています。楽園より逃れたリリスは逃亡先でリリンを産み落としますが、差し向けられた追っ手によりリリスは足を奪われてそのまま地中に打ち沈められてしまいます。こうして出来たのが「黒き月」であり、「主の怒り」である「槍」に刺し貫かれた状態で永い眠りについている、という解釈です。

アダムもまた楽園を落ちて行きますがこれはあくまでアダムが主より反逆者リリスを殺せと命じられているからです。ここからはまだ作中で言及していませんが第二の槍はこの時にアダムが主より遣わされた「槍」ということにしています。楽園を離れても尚、アダムにはリリスを殺す意思はなく、ただひたすら再会の為に彷徨って「逃亡の大地」に辿りつく、という設定にしています(裏死海文書を久々にUPしようかなあ・・)。従って、この作品ではアダムの傍らに「槍」があることは全然不思議ではない、というご都合主義になっています。それを中国が自国に持って帰ろうとした、と考えていただければと思います。



(楽園を追われたアダムとエヴァのその後)

ちょっとおまけ…
Adam and Eve聖書に出てくる人類の始祖は楽園を追われた後で拠るべき「大地」を見つけ、大天使ミカエルから庇護を受けながら生活の基盤を築いていきます。そうしてアダムとエヴァはカインとアベルの他に多くの子供を儲けます。子供の数には諸説あって男女8人とか男女30人ずつとかまちまちです。さすがに人類の始祖として男女8人では少なすぎると思ったのでしょうね。神話も歴史も後世の人間の都合で作られるわけですから仕方が無いですね。

似たような話はアダムの臨終にも及びます。「創世記」ではアダムは930歳で死んだことになっていますが、アイルランドのとある大司教さんたちの計算(どうやったんだよ・・)によると127歳で死んだことになっています。後者の方はもっぱらアダムから見て9代目の子孫であるノアの父親と時代が被っていてアダムは大洪水の手前まで生きていたことになるらしいです。まあどっちでもいいですが…

エヴァはアダムより早く死んでしまったみたいですね。エヴァはドイツ語読みするとエーファになるのですがエウハと表記する資料を見つけました。文脈からしてこれはエヴァのことでしょうね。寿命的にも人間っぽいですね(くっくっく…計画通り…)。

まあ、だからこそこの物語にとっては都合がいいんですけどね!?この辺はEp#11のプロットを楽しみにしていただければと思います。




文責:東郷 太一
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