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新世紀エヴァンゲリオンの二次創作物、小説「Ihr Identität」を掲載するサイトです。初めての方は「このサイトについて」をご参照下さい。小説をご覧になりたい方はカテゴリーからEpisode#を選んで下さい。この物語はフィクションであり登場する人名、地名、団体名等は特に断りが無い限り全て架空のものです。尚、本ホームページに使用した「新世紀エヴァンゲリオン」の画像は(株)ガイナックスのガイドラインに沿って掲載しています。配布や転載は禁止されています。
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ミサトさんといえば・・・ビール大好きですよね!?

管理人もビールは好きですがすぐにおなかが一杯になるので酔っ払う前にそれ以上飲めなくなっちゃいます。

ビールの歴史は大変古くて四大文明の時代のメソポタミアまで遡ります。メソポタミア地方にはシュメール、バビロニア、アッシリア、アッカドという文明圏が割拠していました。中でもシュメールは一番古くて彼らが大麦からビールを作る製法とワインの製法を開発しているんですね。今でこそこの地域はイスラム教圏ですがイスラム教が成立するのは紀元後のことですから、キリスト教勢力が伸びるまでは「バビロニア神話」を始めとする多神教が信じられていました。イスラム教は「アルコール禁止」ですから世界を代表するアルコール飲料の起源が実はイスラム教圏のど真ん中にあるというのはちょっと皮肉ですよね。

すごい端折りますけど、ワインはギリシア、ローマに伝わり、そしてビール作りはゲルマン人、ケルト人という北方民族やエジプトに伝わっていきます。そして今日のビール製法の基礎技術は19世紀のデンマークでほぼ確立するのです。カールスバーク社って聞いたことありますか?ドイツにもカールスバーク社というビールの会社があるんですけど全く関係ないというwwですから大半の人はビール製法の基本技術をカールスバーク社が開発したと聞くと「さすがドイツ△」と言うんですけど実は違うんですよ。トリビア的ですけど。



(ビールってなんだっけ?)

ビールは基本的に大麦の麦芽に含まれる糖類を酵母を使って醗酵させてアルコール飲料にします。糖類は酸化反応によってアルコールを作ります。酵母は酸素を得て二酸化炭素を発生させますからビールの特徴である炭酸アルコール飲料はこうして出来上がるわけです。ちなみに独特の苦味はホップというハーブを加えることで付けられます。
当地ドイツでは「ビール純粋令(Reinheitsgebot)」という世界最古と言われる食品製法に関する法律が現在でも厳格に守られています。この法律は「ビールは麦芽、ホップ、水、酵母のみを原料とする」と明記されており、これ以上でも以下でもビールを名乗ってはならないという実にシンプルですがそれだけに厳しい法律なのです。因みに1516年にバイエルン公ヴィルヘルム4世によって制定されたこの法律は現在のドイツ連邦でも有効です。
わが国日本ではビールに関する製法に法律的縛りはありません。



(ビール?野蛮人の飲み物だろ常考)

仕事帰りに喉が渇いたら「とりあえずビールと枝豆!」というのがオッサンになると最高の幸せになるのですが、ビールの黎明期においてはギリシア、ローマが超先進国でした。前述したようにこの両国ではビールよりもワインが伝roman baths / city of bathわってそれが主流になっていました。特にローマ帝政の時代にはワインは保存が利くブドウジュースとして水で割って飲むという嗜み方でした。酔っ払うためにアルコールを飲むなんて何という野蛮な・・・というのがローマクォリティーだったんですね。ゲルマニア(ドイツを中心にした一帯の総称。別にドイツに特化した呼び名では無い)、ケルト(今のイギリス)の文化圏までローマ帝国は進出しますが、その時にケルト系ビール(cervisia)とエジプト系ビール(zythum)がありました。どっちがどうだって?
知らんのよ… (∩^ω^)



(時代は変わって中世時代)

Karl der Große / カール大帝ビールが歴史の表舞台に出てくるのは中世時代、つまりケルトやゲルマン人の時代に入ってからと言うことになります。ゲルマン人の大移動なんて歴史で習うと思いますが「何で大移動すんだよ・・」という部分を実はあまり日本では深く教えません(今はどうなのか知りませんけど)。高校の世界史くらいにならないとしっかりトレースしないと思います。ゲルマニアというのはローマから見てドイツから東の東欧一帯を指した総称です。別にそういう名前の国があったわけではありません。ゲルマン諸民族はフン族という遊牧騎馬民族の圧迫を受けて東から西に避難するんですね。これが「ゲルマン民族」の大移動の最大のモチベーション。西にはローマ帝国がありましたから帝国の領域内に彼らは潜り込んでいき、そこで自分達の生活基盤を築いていきます。その時にビールもローマ圏の中に浸透していったものと思われます。
さて下賎の飲み物とされてきたビールに変化が訪れたのはカール大帝の治世です。言わずと知れたフランク王国の国王で後に西ローマ帝国皇帝となる人物ですね。カール大帝はゲルマン民族国家の旗手でビールをこよなく愛したことでも知られています。カWeihenstephan / 世界最古の醸造所と言われている修道院ビールの代表格ール大帝の加冠は政治的にはゲルマン民族が西欧で政治的な権威を確立したという意味があり、またビールはローマ帝国時代の「下賎の飲み物」から「皇帝も嗜む飲み物」として市民権を得ることになったんですね。
そして時代も進むと今度は「修道院ビール」というものが発達します。修道院の僧侶は当時の知識階級に当りますからビールは修道院で製法に改良が加えられていったんですね。マルティン・ルターの宗教改革までは教会関係は非常に世俗的でかなり蓄財していました。ビールも元は巡礼者たちの食事に供することが目的だったのですが、大きな声では言えませんが「ビール事業」として巨利を生んでいたという側面も否定できないでしょうね。やがて修道院ビールは下請けを担っていた町のビール醸造業者の専業へと取って替わっていくことになります。


(ビールってビールじゃん)

ドイツのビールは麦芽しか使えません(法律があるので)が、理屈としては要は「糖類」を含んでいればビールは出来るので、米、豆、トウモロコシを原料にしてもちゃんと作れます。まあ厳密に言うと「でんぷん」なんですが・・まあいいでしょう。実は原料が変われば醸造法も変わりますし、最適な酵母も変わります。この醸造法と酵母の種類によって、上面醗酵(エールビア)と下面醗酵(ラガービア)の2つに大別されます。厳密に特徴で分類すると2つどころかとんでもないことになるのですが管理人的にはこのエールとラガーを押さえておけばまあいいかと。

エールは常温で短時間醗酵させるため香りとコクが深い、つまり醗酵反応が十分では無いのでそれだけにスタイルも味も多岐に渡ります。地ビールにエール系が多いのは製法が比較的楽でオリジナリティーを追及しやすいということと無縁では無いでしょうね。ペールエール、ケルシュ、アルト、ヴァイツェン、スタウトなどの種類があります。

ラガーは低温で長時間醗酵させるのが特徴で逆にすっきりした味と香りが特徴になります。エールと異なって大量に同じ品質のものを生産するのに向いていると言えます。ピルスナーが主流だと思いますが他にボックというスタイルもあります。



(ドイツのビール)

Oktber festドイツでは州によって飲酒年齢が異なりますが早いところで16歳、標準的に18歳、遅い地域で20歳です。ドイツ人はビールが大好き、というよりもめちゃくちゃ安くて身近な飲み物だという文化的な違いがあります。なんといっても500ml×6本のビールが3ユーロ程度という安さ。もうコーラとかより圧倒的に「安い」わけです。そりゃ・・ビール飲むだろ。
科学の発達した現代では気候による工場立地の制約はありませんが、歴史的にドイツのワイン、ビールの産地は圧倒的に南部に集中していたのでその影響は現在でも残っています。世界的に有名なオクトーバーフェストがミュンヘンで毎年10月に開催される様にドイツでも「ビール」というのは南部が名産というイメージです。沖縄と言えば泡盛というのと同じ感覚でしょうかね。
ドイツに行ってビールを注文するとテーブルに運ばれてくるまでにやけに時間がかかることに大抵の日本人は驚きます。生ビールなんて頼んで3分以内に来るのが基本だろ…客がウルトラマンだったらどうするんだよ。一生飲めねえじゃねえか、とブチブチ言いたくもなるほど出てくるのが遅い!もう慣れたけどなww
たかがビールをジョッキに注ぐだけなのにバカなの?死ぬの?と思ってドリ場を覗くとめちゃくちゃ入れ方に拘っているのにびっくりさせられます。丁寧かどうかは置いておいてビールの泡はドバーと入れると選挙の泡沫候補みたいにすぐ消えちゃうわけですが時間をかけて木目の細かい泡を作るとなかなか消えない、ていうか飲む方もグラスの天辺に乗っかっている泡をバクッとせずに飲みきる直前まで残しながら飲むのがドイツ流、なんだそうだよ…よく知らんけどw 
「とりあえずビール!」という感覚はヨーロッパではストレスがたまって仕方が無い。郷に入っては郷に従えで文化の違いといおうか、ここで駆け足で紹介したビールの歴史にちょっち思いを馳せつつゆったりと味わいたいものですなぁ…
それではみなさん!!プロ―――スト(独:乾杯)
 
エヴァ娘達の女子会
さてさて…この物語にこんな日があるんでしょうかね…
 

(文責)東郷 太一

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