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第35部 Dies irae 怒りの日(Part-5) / 三人の使者(後編)
(あらすじ)
射出された初号機と弐号機は使徒"獅子"を迎撃すべく静岡方面に向かった。まさに猛進の言葉通り激しいその攻勢の前に接近戦を挑んだアスカは厳しい防戦を強いられる。
「こ、こいつ…つよい…」
堪らずシンジは助太刀すべくプログナイフを抜くと突然走り出した。
Khachaturian - Sabre Dance
作戦本部 葛城作戦部長 殿
総務部人事課
2015年度の貴下部隊、Eva中隊(仮称)、に所属のパイロットに支給される「使徒戦に係る危険手当」の見込みを下記の通りお知らせ致したく。忙中恐縮ながらご一読頂き、幣方記録に問題があれば朱書訂正の上、2015年12月25日迄にご一報願います。
第34部 Dies irae 怒りの日(Part-4) / 三人の使者(中編)
(あらすじ)
3体の使徒が第三東京市を目指していた。ミサトはジオフロントに使徒を引き込んで逆撃を加えるという当初の作戦を放棄して初号機、弐号機を射出して野戦装備で各個撃破していく作戦に切り替える。
「近頃、婦女子の専横が目に余ります。かの者達は一様に主なる神の前では信徒として男女の差があるのは誤りであり主もそれを望んではおられない等と極めて不敬な言を操っております。私はかような無知にして蒙昧なる言にこれまで出会った事がございません。EveはAdamより生まれ、後にEveはサタンに誘惑されて主なる神より禁じられていた楽園の中央に立つ「知恵の木」より実を手に取ったのです。そして食した後にそれをAdamに与えたため人間は楽園を追われたのです。EveはAdamより生まれた従なる者でありながら罪を犯してAdamをも巻き添えにした、言ってみれば罪深き我らの中でも女という存在は特に罪深き存在であり、男を惑わす忌むべき存在でございます。これを為政、聖職より遠ざけねばならぬのは当然のことと私は謹んで猊下に言上する次第でございます」
ある大司教の手紙(※ 架空の文書です)
(あらすじ)
その日…ネルフ本部は騒然としていた…それは今までとはあまりにも異なる使徒の襲来だったからである。あたかも襲来の日を知っていたような素振りを見せるゲンドウ、そして第三東京市を包囲するかのように現れた三体の使徒…そして…それに果敢に立ち向かうミサト以下のEvaパイロットたち…
運命の時…怒りの日の火蓋は切って落とされようとしていた…
「主は男アダムの願いを容れ女の元に三人の御使いをお遣わしになった…女は既にデモンと共に堕落し、主のお言い付けに背いた…主はお嘆きになり男に言った…汝、男アダムよ…そなたの願いは叶わぬものとなった…そなたには妻たる従順なるものが必要である…さあ…眠るがよい…汝が再び目を覚ますとき…そなたは妻を所有するであろう…」
※ 上記文献名はフィクションなのでご注意下さい。
それは最初の人間アダムとなり、アダムは忠実なる主の僕となることを主に誓った。
アダムをお作りになった後、主は楽園を去ろうされたが再び足を止められて全く同じもう一体の人形をお作りになりアダムと同じ生命をお与えになった。
それはアダムと同じ第二の人間リリスとなった。リリスもまた忠実なる主の僕となった。
主は世界を全くお作りになった事に満足され休息を取ろうとお考えになったが、休息をお取りになる前に男なるアダムと女なるリリスをお召しになり、休息の間、汝らアダムとリリスは共にこの楽園を守れ、とお言いつけになった。
アダムは深く頭をたれた後その場を去った。主は満足されたがリリスがまだその場にあるを見てこう告げられた。
汝リリスよ、そなたもまたアダムに倣いて後を追い、従うがよい、と。
リリスは驚き主に問うた。主よ。私は主の忠実なる僕です。
主は言われた。然り、と。
再びリリスは言った。しかし主は今、私にアダムに従えとお命じになりました。
主は言われた。然り、と。
リリスは立ち上がりて言った。私は主の御意のままにアダムに従い、主に従わねばなりません。
主は言われた。然り、と。
リリスは頷きアダムの後に従った。主は休息のため楽園をお離れになった。
こうして男アダムは主の忠実なる僕となり、女リリスは主の忠実なる僕であると同時にアダムに従うことを命じられた。
主の僕でありアダムに従うとは如何なる存在のものか…
それは知恵の種となりリリスに知恵がもたらされた。それは人間が主から与えられた最初の恵みとなったのである。
※ 聖書によると失楽園後も人類は天使ミカエルなどを通して食物の種(シナモンなどの香辛料ともいわれる)を与えられて護られた。種は神からの恵みの象徴的存在である。
※ ここではアダムとリリスが共に同じく土塊から生まれ、同じく主より生命を与えられた「対等」の存在である事が注目される。聖書では「エヴァはアダムの肋骨を抜いて創造」されたとされているため明らかにエヴァはリリスとは異なりアダムと対等の立場に無い。エヴァはアダムより生まれしものであって生まれながらに従の立場であることが象徴されている。
※ リリスには「女」としての立場以外に「妻(職業と読み替えてもよい)」の立場を与えられた。これをここでは「知恵の種」として取り扱っている。後にリリスはリリンを宿して「母」の立場を更に得る。これら三者の立場(女、妻、母)はリリスに精神的な鬩ぎ合い、すなわち「ジレンマ」を与えることになる。ジレンマは「知恵の木」を、「知恵の実」は得られた結論を暗示している。
※ ジレンマを持つネルフのMAGIはリリスが主より授かった「知恵」を暗示する。
※ トリビアであるが…MAGIは東方の三賢者(カスパー、メルキオール、バルタザール)を暗示する言葉であるがこの三賢者の墓所はドイツのケルン大聖堂とされており、黄金の棺が同地に実際に安置されている。
(あらすじ)
葛城家ではささやかな家族団欒のひと時を迎えていた。それぞれが心に傷を負っていたが悲しみを乗り越えていつしか互いが支えあうようになりつつあった。パーティーが終わり皆が寝静まった頃、一人ベランダで月を眺めていたアスカの傍らにミサトが現れた。
「ミサト…何かあったの?今日…ちょっとアンタ変だった…」
「あんたに相談があるんだけどさ…」
ミサトの相談の内容とは何か?