新世紀エヴァンゲリオンの二次創作物、小説「Ihr Identität」を掲載するサイトです。初めての方は「このサイトについて」をご参照下さい。小説をご覧になりたい方はカテゴリーからEpisode#を選んで下さい。この物語はフィクションであり登場する人名、地名、団体名等は特に断りが無い限り全て架空のものです。尚、本ホームページに使用した「新世紀エヴァンゲリオン」の画像は(株)ガイナックスのガイドラインに沿って掲載しています。配布や転載は禁止されています。
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第11部 Under the Ground ターミナルドグマ(Part-5)
(あらすじ)
「動かないで!」
「全てバレバレという訳か・・・」
「あたしを見くびらないで!」
「隠し事をしているのは司令たちの方さ。そしてリッちゃんもな・・・」
「こ、これは・・・」
「そうだ・・・第一使徒アダムだ・・・」
(あらすじ)
「動かないで!」
「全てバレバレという訳か・・・」
「あたしを見くびらないで!」
「隠し事をしているのは司令たちの方さ。そしてリッちゃんもな・・・」
「こ、これは・・・」
「そうだ・・・第一使徒アダムだ・・・」
(本文)
ヘブンズドアですって?L.C.L.製造プラントへの入り口って事?どうやら終着点に辿り着いた様ね…加持…事と次第によってはここがあんたの終着点になるわよ…
ミサトはピストルをホルスターから完全に引き抜いた。そして加持がセキュリティーカードを扉の隣にあるIDリーダーにかけた瞬間、加持の後頭部に銃口を突きつけた。
「動かないで!」
カチャッ。
ミサトは安全装置を静かに外した。
加持はIDリーダーにカードを挟んだ右手はそのままで左手を静かに上げた。
「特務機関ネルフ情報諜報部兼特別監査部所属、加持リョウジ。日本政府内務省公安調査局の情報部員としてもう一つの顔を持つ男!」
公安?ふふふ…案外、ウチ(ネルフ情報諜報部)はやる事が雑だな…旗風さんと会っていたからってそうとは限らんだろう…
「…全てバレバレというわけか…」
「あたしを見くびらないで!あんた、何を他に隠してるの?」
「俺が?俺は何も隠し事なんかしてないさ…俺はいつだって葛城に正直さ…むしろ隠し事をしているのは司令たちの方じゃないのか?そしてリッちゃんもな」
「動かないでって言った筈よ」
ミサトは銃口で加持の頭を押した。
おいおい…本気じゃないよな…葛城…
加持が大袈裟にため息をつく。
「やれやれ…見たくないのか?司令たちの秘密を…」
「何ですって…」
加持の呟きは悪魔の囁きに似ていた。ミサトはネルフ入省以来、自分に秘匿されている事柄が少なくないことに不安を抱いていた。
父親の敵を討つため、使徒を撃滅するために入省したミサトは目的達成のためならと今までずっと目を逸らして自分を誤魔化してきた事だった。
しかし、使徒戦が進むにつれてミサトは復讐のためと当初、割り切っていた筈のシンジやアスカに対して忘れかけていた家族の情愛を感じつつあった。
特にアスカに簡単に見切りを付ける判断を下すゲンドウの冷酷な姿勢に不信感を抱くことがこの頃では少なくなかった。
確かに…軍人として兵士は戦略上の判断で消耗品になる場合もある…あたしもそれはどこかで許容する部分も…またその覚悟もある…でも…それは単に非情ってこととは全く違う…必ず大義があってしかるべきもの…その大義をネルフに感じていたあたしだったけど…それが今…大きく揺らぎつつあるのも事実…それに…司令やリツコに対して根底で持っている気持ち…学者風情に戦略戦術の何がって…そんな反発も正直ある…
一方でミサトは家族としての感情と一人の女としての感情を分ける事が出来なかった事を今更ながらに悔やんでいた。その思いも加持の姿を見て複雑にミサトの中で入れ子になっていた。
あたしはアスカに酷いことをしてしまった。その原因になったのは加持…あんたよ…あたしには母親になる資格なんて無い…でも…あたし達は助け合わないと。人間は一人では生きてはいけないのよ…群体は所詮群体だものね…
加持はミサトの逡巡を感じ取っていた。
葛城…迷ってるのか…?今まで一直線に向かっていたお前だったがな…残念だが俺はまだここで死ぬわけには行かない…やらねばならない事がまだある…
「葛城…よく考えろ…本当にこのまま結末を迎えれば人類は幸せになるのか?」
加持の言葉にミサトの逡巡はかき消される。
「人類?結末?やれやれね…アンタはここで結末を迎えるかもしれないって時によくそんなことが言えるわね!」
加持は不敵な笑いを浮かべる。
「まあな。ここで死んだ方が実は下手に生き延びるよりも幸せかも知れん。葛城の手に掛かるなら本望だ。なんせ俺は世界の女の敵でもあるしな、ふふふ」
「よくもぬけぬけとこんな時に!あたしやアスカを誑かして新聞記者みたいにコソコソと。このまま逝ったほうが幸せかもね。所詮は血塗られた道。あんたには行くも戻るもどちらにしても地獄しかないわよ」
「地獄か…ふふふ、確かにな…しかし、本物の地獄を人類に押し付けた後、使徒を殲滅して、そしてこの結末を迎えた果てに待っているものとは何だろうな?その時に人類はどうなるか?お前はそれを考えたことがあるか?」
「使徒殲滅の…果て…」
ミサトが加持の言葉に一瞬怯む。使徒への復讐しか考えたことがなかったミサトは加持の言葉に思わずたじろいだ。
「そうだ…俺が言う結末とは使徒を全て倒した後のことだ。そこには人類の幸せが本当に待っているのか?シンジ君やアスカ…勿論、俺たちのこともだ…このまま突き進んで本当にいいのか…碇ゲンドウやあるいはそれ以上の強大な存在が考えているそのままに踊らされて…それを俺たちの幸せ、すなわち楽園と言っていいのか?そこは夫々の人々の感情や想いを本当に受け止めてくれる場所なのか?」
「やめて!所詮は人間なんて出来損ないの群体よ。それぞれが勝手に都合を言い合っているだけだわ。何の意味もない議論よ!あんたを巡って醜くいがみ合うあたしとアスカみたいにね!でも考えてみればあんたが撒いた種よね!これもそれぞれが都合を言い合うからじゃないのよ!」
ミサトは一気にまくし立てていた。加持の目が鋭くなる。
「群体の何が悪い。理想の単体、あるいは崇高を求めるだけが人類のあるべき姿なのか?確かに俺たちは汚れているかもしれない。狂っているかもしれない。だが、今までの自分たちを…間違いだらけの重ねた時間を…否定することが本当に幸せなのか?」
言えなかった言葉…渡せなかった想い…伝え切れなかった心…些細なボタンの掛け違いが時に人の人生を狂わせる…
「幸せってどうやって決まるんだ?無理やり他人の手によってこれが幸せだと突きつけられる事がお前の言う幸せなのか?」
「やめてって言ってるでしょ!ここであんたと議論するつもりは無いわ!」
後悔だらけ…失うだけの弱く愚かで儚い…ヒトの人生…だからこそ人は生あるうちに幸せを求めるものじゃないのか…それが人の力…知恵(智慧)…希望へと通じる道標…
「葛城…幸せは人によって与えられるものじゃない…ましてこれが幸せなんだと突きつけられるものでもない…本当に人類が群体で哀れならば人がそれに気づいて互いを自らの手で補完しあうことこそが本質なんじゃないか?」
ミサトの突きつけている銃口が小刻みに震えている。
互いに補完しあうことこそが本質…それってあたしやアスカやシンちゃんも…その小さな幸せをあたし達は自分で壊した…いつも壊しているのはあたし…加持じゃない…あたしはいつも都合が悪くなれば加持を利用する…自分を壊す衝動を受け入れてくれる他人の存在を求めているに過ぎない…都合の悪い事を人のせいにする弱く汚れた存在…
「それが群体解脱の論理じゃないのか?宗教とは何だ。哲学とは、倫理とは何だ。その群体の進むべき道を照らし出すものが本当のメシア(救世主)だろ?その登場によって人々の魂は救われる。メシアとは人それぞれの魂の中にこそ存在するんだ。希望としてね。それが共鳴しあう時に本当に魂は還るべき所に帰って救われるんじゃないのか?決して他人の手によって強制的に全てを無にすることが救いではない筈だ…」
希望こそ人類が脈々と伝えてきた真の遺産であり…そして「救い」なんだ…
「…」
夫々に追い求める幸せがある…それを無視することが正しいことなのか…そもそも救いってなんなの…Evaってなんなの…
「俺を信じるか…それとも碇ゲンドウを信じるか…二つに一つだ…葛城…お前がここで選ぶんだ」
そして…俺は葛城を信じるか…それとも…
加持は静かに目を閉じる。ミサトは引き金に力を込めて加持を睨む。
「くっ…」
ミサトはゆっくりとピストルを下ろした。
「葛城…碇ゲンドウの考えている救いとはこれだ…」
加持は差し込んでいたカードを持っていた右手を一気に引く。
ゴゴゴゴゴゴォ
地割れの様な轟音と共に重厚な扉が開いていく。扉の向こう側は薄暗くてよく見えない。
しかし、何かがいる気配がした。
「な、何…」
加持は無言だった。
少しすると扉の向こう側から薄暮の様にじわじわと弱い光が立ち上ってきた。それと呼応するかのように巨大な十字架が浮かび上がってくる。
「こっこれは…」
「・・・これが第一使徒アダムだ…」
「アダム…じゃあこれが…」
「そうだ。15年前にセカンドインパクトを引き起こした張本人…そしてアダム計画によってここまで蘇生、いや成長したというべきか…」
「だとしたら…ウチ(ネルフ)も半端じゃないわね…」
二人の目の前には十字架に貼り付けにされた七つ目の巨人の姿があった。下半身は無かった。まるで突き立てられている槍に成長を止められている様に見える。
足元にはL.C.L.の海が広がっていた。
「これだけ分かれば…今日は十分だ…」
加持は呆然とするミサトの肩に手を置いた。
「長居は無用だ…葛城…俺はこれからお姫様を迎えに行かないといけないんでね…」
21:20
「ようやくたどり着いたな…ヘブンズドアに…」
「ようやくたどり着いたな…ヘブンズドアに…」
ヘブンズドアですって?L.C.L.製造プラントへの入り口って事?どうやら終着点に辿り着いた様ね…加持…事と次第によってはここがあんたの終着点になるわよ…
ミサトはピストルをホルスターから完全に引き抜いた。そして加持がセキュリティーカードを扉の隣にあるIDリーダーにかけた瞬間、加持の後頭部に銃口を突きつけた。
「動かないで!」
カチャッ。
ミサトは安全装置を静かに外した。
加持はIDリーダーにカードを挟んだ右手はそのままで左手を静かに上げた。
「特務機関ネルフ情報諜報部兼特別監査部所属、加持リョウジ。日本政府内務省公安調査局の情報部員としてもう一つの顔を持つ男!」
公安?ふふふ…案外、ウチ(ネルフ情報諜報部)はやる事が雑だな…旗風さんと会っていたからってそうとは限らんだろう…
「…全てバレバレというわけか…」
「あたしを見くびらないで!あんた、何を他に隠してるの?」
「俺が?俺は何も隠し事なんかしてないさ…俺はいつだって葛城に正直さ…むしろ隠し事をしているのは司令たちの方じゃないのか?そしてリッちゃんもな」
「動かないでって言った筈よ」
ミサトは銃口で加持の頭を押した。
おいおい…本気じゃないよな…葛城…
加持が大袈裟にため息をつく。
「やれやれ…見たくないのか?司令たちの秘密を…」
「何ですって…」
加持の呟きは悪魔の囁きに似ていた。ミサトはネルフ入省以来、自分に秘匿されている事柄が少なくないことに不安を抱いていた。
父親の敵を討つため、使徒を撃滅するために入省したミサトは目的達成のためならと今までずっと目を逸らして自分を誤魔化してきた事だった。
しかし、使徒戦が進むにつれてミサトは復讐のためと当初、割り切っていた筈のシンジやアスカに対して忘れかけていた家族の情愛を感じつつあった。
特にアスカに簡単に見切りを付ける判断を下すゲンドウの冷酷な姿勢に不信感を抱くことがこの頃では少なくなかった。
確かに…軍人として兵士は戦略上の判断で消耗品になる場合もある…あたしもそれはどこかで許容する部分も…またその覚悟もある…でも…それは単に非情ってこととは全く違う…必ず大義があってしかるべきもの…その大義をネルフに感じていたあたしだったけど…それが今…大きく揺らぎつつあるのも事実…それに…司令やリツコに対して根底で持っている気持ち…学者風情に戦略戦術の何がって…そんな反発も正直ある…
一方でミサトは家族としての感情と一人の女としての感情を分ける事が出来なかった事を今更ながらに悔やんでいた。その思いも加持の姿を見て複雑にミサトの中で入れ子になっていた。
あたしはアスカに酷いことをしてしまった。その原因になったのは加持…あんたよ…あたしには母親になる資格なんて無い…でも…あたし達は助け合わないと。人間は一人では生きてはいけないのよ…群体は所詮群体だものね…
加持はミサトの逡巡を感じ取っていた。
葛城…迷ってるのか…?今まで一直線に向かっていたお前だったがな…残念だが俺はまだここで死ぬわけには行かない…やらねばならない事がまだある…
「葛城…よく考えろ…本当にこのまま結末を迎えれば人類は幸せになるのか?」
加持の言葉にミサトの逡巡はかき消される。
「人類?結末?やれやれね…アンタはここで結末を迎えるかもしれないって時によくそんなことが言えるわね!」
加持は不敵な笑いを浮かべる。
「まあな。ここで死んだ方が実は下手に生き延びるよりも幸せかも知れん。葛城の手に掛かるなら本望だ。なんせ俺は世界の女の敵でもあるしな、ふふふ」
「よくもぬけぬけとこんな時に!あたしやアスカを誑かして新聞記者みたいにコソコソと。このまま逝ったほうが幸せかもね。所詮は血塗られた道。あんたには行くも戻るもどちらにしても地獄しかないわよ」
「地獄か…ふふふ、確かにな…しかし、本物の地獄を人類に押し付けた後、使徒を殲滅して、そしてこの結末を迎えた果てに待っているものとは何だろうな?その時に人類はどうなるか?お前はそれを考えたことがあるか?」
「使徒殲滅の…果て…」
ミサトが加持の言葉に一瞬怯む。使徒への復讐しか考えたことがなかったミサトは加持の言葉に思わずたじろいだ。
「そうだ…俺が言う結末とは使徒を全て倒した後のことだ。そこには人類の幸せが本当に待っているのか?シンジ君やアスカ…勿論、俺たちのこともだ…このまま突き進んで本当にいいのか…碇ゲンドウやあるいはそれ以上の強大な存在が考えているそのままに踊らされて…それを俺たちの幸せ、すなわち楽園と言っていいのか?そこは夫々の人々の感情や想いを本当に受け止めてくれる場所なのか?」
「やめて!所詮は人間なんて出来損ないの群体よ。それぞれが勝手に都合を言い合っているだけだわ。何の意味もない議論よ!あんたを巡って醜くいがみ合うあたしとアスカみたいにね!でも考えてみればあんたが撒いた種よね!これもそれぞれが都合を言い合うからじゃないのよ!」
ミサトは一気にまくし立てていた。加持の目が鋭くなる。
「群体の何が悪い。理想の単体、あるいは崇高を求めるだけが人類のあるべき姿なのか?確かに俺たちは汚れているかもしれない。狂っているかもしれない。だが、今までの自分たちを…間違いだらけの重ねた時間を…否定することが本当に幸せなのか?」
言えなかった言葉…渡せなかった想い…伝え切れなかった心…些細なボタンの掛け違いが時に人の人生を狂わせる…
「幸せってどうやって決まるんだ?無理やり他人の手によってこれが幸せだと突きつけられる事がお前の言う幸せなのか?」
「やめてって言ってるでしょ!ここであんたと議論するつもりは無いわ!」
後悔だらけ…失うだけの弱く愚かで儚い…ヒトの人生…だからこそ人は生あるうちに幸せを求めるものじゃないのか…それが人の力…知恵(智慧)…希望へと通じる道標…
「葛城…幸せは人によって与えられるものじゃない…ましてこれが幸せなんだと突きつけられるものでもない…本当に人類が群体で哀れならば人がそれに気づいて互いを自らの手で補完しあうことこそが本質なんじゃないか?」
ミサトの突きつけている銃口が小刻みに震えている。
互いに補完しあうことこそが本質…それってあたしやアスカやシンちゃんも…その小さな幸せをあたし達は自分で壊した…いつも壊しているのはあたし…加持じゃない…あたしはいつも都合が悪くなれば加持を利用する…自分を壊す衝動を受け入れてくれる他人の存在を求めているに過ぎない…都合の悪い事を人のせいにする弱く汚れた存在…
「それが群体解脱の論理じゃないのか?宗教とは何だ。哲学とは、倫理とは何だ。その群体の進むべき道を照らし出すものが本当のメシア(救世主)だろ?その登場によって人々の魂は救われる。メシアとは人それぞれの魂の中にこそ存在するんだ。希望としてね。それが共鳴しあう時に本当に魂は還るべき所に帰って救われるんじゃないのか?決して他人の手によって強制的に全てを無にすることが救いではない筈だ…」
希望こそ人類が脈々と伝えてきた真の遺産であり…そして「救い」なんだ…
「…」
夫々に追い求める幸せがある…それを無視することが正しいことなのか…そもそも救いってなんなの…Evaってなんなの…
「俺を信じるか…それとも碇ゲンドウを信じるか…二つに一つだ…葛城…お前がここで選ぶんだ」
そして…俺は葛城を信じるか…それとも…
加持は静かに目を閉じる。ミサトは引き金に力を込めて加持を睨む。
「くっ…」
ミサトはゆっくりとピストルを下ろした。
「葛城…碇ゲンドウの考えている救いとはこれだ…」
加持は差し込んでいたカードを持っていた右手を一気に引く。
ゴゴゴゴゴゴォ
地割れの様な轟音と共に重厚な扉が開いていく。扉の向こう側は薄暗くてよく見えない。
しかし、何かがいる気配がした。
「な、何…」
加持は無言だった。
少しすると扉の向こう側から薄暮の様にじわじわと弱い光が立ち上ってきた。それと呼応するかのように巨大な十字架が浮かび上がってくる。
「こっこれは…」
「・・・これが第一使徒アダムだ…」
「アダム…じゃあこれが…」
「そうだ。15年前にセカンドインパクトを引き起こした張本人…そしてアダム計画によってここまで蘇生、いや成長したというべきか…」
「だとしたら…ウチ(ネルフ)も半端じゃないわね…」
二人の目の前には十字架に貼り付けにされた七つ目の巨人の姿があった。下半身は無かった。まるで突き立てられている槍に成長を止められている様に見える。
足元にはL.C.L.の海が広がっていた。
「これだけ分かれば…今日は十分だ…」
加持は呆然とするミサトの肩に手を置いた。
「長居は無用だ…葛城…俺はこれからお姫様を迎えに行かないといけないんでね…」
Ep#06_(11) 完 / つづく
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