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新世紀エヴァンゲリオンの二次創作物、小説「Ihr Identität」を掲載するサイトです。初めての方は「このサイトについて」をご参照下さい。小説をご覧になりたい方はカテゴリーからEpisode#を選んで下さい。この物語はフィクションであり登場する人名、地名、団体名等は特に断りが無い限り全て架空のものです。尚、本ホームページに使用した「新世紀エヴァンゲリオン」の画像は(株)ガイナックスのガイドラインに沿って掲載しています。配布や転載は禁止されています。
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このサイト名になっている「der Erlkönig」とはドイツではシューベルトの作曲した「魔王」、あるいはゲーテの作った詩を指す言葉になっています。

ゲーテの詩に曲を付ける事を多くの作曲家が手がけていますが、今日では「魔王」は特にフランツ・シューベルトのものが有名です(ていうかそれしか知りませんが)。

このサイトを立ち上げるにあたってサイト名に「エヴァンゲリオン」を冠した名前を使おうかと考えていましたが、私は後進組ですので既に先達の方々と類似のサイト名を使うのはまずいかなあ、と思ってこの「魔王」を使うことにしました。

魔王に襲われる親子はゲンドウあるいはルイとシンジ、アスカとキョウコ、と言う形で対比することが出来ると思ったからです。親子を襲う魔王とは「Seele」か、はたまた余りに過酷だった「運命」なのか、色々当てはめることが出来ます。

従って、「魔王」は「新世紀エヴァンゲリオン」を示す言葉としてこのサイトでは用いています。

(魔王の表記について)

たまに私が「Erlkoenig」と表記していますがウムラウトに対応していないサイトに迷惑をかけないために「ö」を「oe」とドイツ人がやはり文字化け対策等で表記することがあるのでそれにあやかっています。



(魔王の歌詞とそれを育んだ北ドイツの自然)

「魔王」の歌詞は有名です(歌えませんけど)。北ドイツ一体の荒涼とした原野と湖と森という自然の中に棲む妖精(もののけ)が親子を襲い、結局、父親の腕の中で息子が息絶えてしまうという歌です。ドイツの森は本当に鬱蒼としており、周りには外灯はおろか民家も殆どないという原野がずっと続きます。車でたまに森を潜り抜けることがありますが昼間でもかなり不気味です。しかも秋から冬にかけては正午近くまで霧が立ち込めることもしばしばです。車が無い時代は本当に超自然的な雰囲気に感じられたことでしょう。



(クラッシックとしての魔王について)

1815年に発表した彼の代表的な歌曲になります。基本構成は 歌い手1人とピアノ伴奏1名 ですが、ピアノ単独での演奏、あるいは ヴァイオリンによる演奏 というものもあり、非常にポピュラーなクラッシック曲の一つになるのではないでしょうか。シューベルトは始め友人たちと集まって談笑している時にこの「魔王」の歌を思いついて猛烈な勢いで書き上げたと言われています。

個人的には Ian Bostridge のものが大好きです。




(ドイツ語における魔王について)

この単語自体は純粋なドイツ語ではなくてデンマーク語の「ellerkonge」または「elverkonge」からゲーテが作り上げた造語と言われています。直訳すると「妖精の王」であり、これに相当する正しいドイツ語は「Elfenkönig」ということになります。英訳では「Elf King」が使われています。

和独辞典で引くと「ずばりで魔王」と出るのですが実際は「作品名の魔王」であり、「Erlkönig」には「悪魔の王」「魔界に君臨する王」というニュアンスは実はこちらではありません。




(最後に・・・)

この「魔王」はこの小説においても一つのキーとしてかなり後のエピソードで登場します。お楽しみに。
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