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新世紀エヴァンゲリオンの二次創作物、小説「Ihr Identität」を掲載するサイトです。初めての方は「このサイトについて」をご参照下さい。小説をご覧になりたい方はカテゴリーからEpisode#を選んで下さい。この物語はフィクションであり登場する人名、地名、団体名等は特に断りが無い限り全て架空のものです。尚、本ホームページに使用した「新世紀エヴァンゲリオン」の画像は(株)ガイナックスのガイドラインに沿って掲載しています。配布や転載は禁止されています。
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Vive L'Empereur Asuka!!

兵士たちよ、余は諸君に満足している。

諸君は、アウステルリッツの戦いにおいて、余が諸君の勇敢にかけた期待を裏切らなかった。諸君は諸君の軍旗を不滅の栄光によって飾った。

<中略>

兵士諸君、我々の祖国の幸福と繁栄のために必要なことがなされたとき、余は諸君をフランスへ帰すであろう。国民は諸君の帰還を喜ぶであろう。そして諸君は、「アウステルリッツの戦いに加わっていた」と言いさえすれば、こういう答えを受けるであろう。「ああ、この人は勇士なのだ!」と。


アウステルリッツ三帝会戦後のナポレオン・ボナパルト1世による演説
 


La Marseillaise



※ 戦争を賛美する意図はありません。為念。
※ 国家や故郷或いは家族のために戦わないまでも貢献した方には追っ付けではなくてその場できちんと賛辞を送るべきであり、ナポレオンⅠ世は仏人を除いて「戦争好きの狂人」と目する向きもありますが将帥はともかく苦楽を共にした近衛兵からは圧倒的な支持を得ていたのはこうした人心掌握術に長けていたという事もあるのでしょう。
※ 最近、日本では良いことも悪いことも微妙にスルーする風潮がありますが、トップに立つ人、または指導する立場にある人は「スマイル0円」とかを押し付ける前に「賛辞0円」でちゃんと褒めてあげるべきじゃないかなあ…考えさせられる文章です。


※ 当サイトに使用している「新世紀エヴァンゲリオン」の画像は(株)ガイナックスのガイドラインに沿って掲載しています。配布・再掲載は一切禁止です。
※ 当サイトにおける著作権関連のポリシーは
こちら をご参照下さい(といっても殆ど言い訳程度のものですが・・・)。

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Yes, your highness!!
「将校が兵士と接する際に、守るべき原則がある。将校は、決して、偽りの感情を装ってはならない。兵士は、驚くほど、何が真で何が偽か、嗅ぎ分ける」 
=エルヴィン・ロンメル(ドイツ・軍人)


※ 将校の部分を「政治家」「教師」「経営者」「上司」、兵士を「国民」「生徒」「従業員」「部下」と読み替えても十分に通じる実に奥の深い名将「砂漠の狐」ならではの金言でしょう。


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参考資料として現在、下記のように年表資料を纏めています。今後、時系列的な関係が重要になってくるためです。ほとんど管理人の創作作業のために作ったようなものですがご参考まで。

この年表は都度で更新されます。

19b5859a.jpg

クリックすると拡大されます(396×653)
 
(第7節)


リリンを宿した女リリスは「知恵の実」手にして後、リリスはアダムに森を拓き、土を耕して額に汗する事を説いた。

アダムは言った。愛しい人リリスよ。私はあなたの言う事の意味を理解しない。しかし、あなたがそれを望むのなら私はあなたの求めに従ってそうしよう、と。

アダムは森を切り開き、木々で堰を作りて水を治め、そして土を耕してそこに麦を植えた。

アダムは言った。リリスよ。我がリリスよ。この生まれ変わった土地をあなたに贈ろう。あなたは私に心を贈ったが、命以外に何も持たぬ私はこうして額に汗して糧をあなたに贈る事でしかあなたに報えない。

リリスは言った。私たちは何のために生まれたのか、何のために子を宿すのか。新しき息吹を育むには私たちは新しきを得る努力をせねばならない。永遠を享受するなら新しきを捨てねばならない。

アダムは言う。リリスよ。私は貴方の言う意味を理解しない。しかし、唯一理解する事はわたしがあなたの求めに従った方がよいという事である。

リリスは言う。アダムよ。あなたは私に従うというのか、と。

アダムは言う。それをあなたが望むのなら、と。

リリスは言う。あなたは主の僕なるものである、と。

アダムは言う。それを主が望むのなら、と。

リリスは言う。あなたもまた主の僕であり、我が夫である、と。

アダムは言う。それを皆が望むのなら、と。

最後にリリスは言った。主なる神は私をお許しにはならぬであろう。あなたは主なるものと妻なるものとの間で苦しみを覚えるであろう、と。

後にアダムは楽園で人間最初の「苦悩」を得た。


2015年12月1日

作戦本部 葛城作戦部長 殿

総務部人事課
 

2015年度の貴下部隊、Eva中隊(仮称)、に所属のパイロットに支給される「使徒戦に係る危険手当」の見込みを下記の通りお知らせ致したく。忙中恐縮ながらご一読頂き、幣方記録に問題があれば朱書訂正の上、2015年12月25日迄にご一報願います。
主なる人は天地創造の最後の日(6日目)に土塊からご自身の姿に似せた泥人形をお作りになった。主はそのものを大変お気に入りになり、鼻の穴に息吹を吹きかけて生命をお与えになった。

それは最初の人間アダムとなり、アダムは忠実なる主の僕となることを主に誓った。

アダムの創造アダムの創造 / ミケランジェロ


アダムをお作りになった後、主は楽園を去ろうされたが再び足を止められて全く同じもう一体の人形をお作りになりアダムと同じ生命をお与えになった。

それはアダムと同じ第二の人間リリスとなった。リリスもまた忠実なる主の僕となった。

リリス


主は世界を全くお作りになった事に満足され休息を取ろうとお考えになったが、休息をお取りになる前に男なるアダムと女なるリリスをお召しになり、休息の間、汝らアダムとリリスは共にこの楽園を守れ、とお言いつけになった。

アダムは深く頭をたれた後その場を去った。主は満足されたがリリスがまだその場にあるを見てこう告げられた。

汝リリスよ、そなたもまたアダムに倣いて後を追い、従うがよい、と。

リリスは驚き主に問うた。主よ。私は主の忠実なる僕です。

主は言われた。然り、と。

再びリリスは言った。しかし主は今、私にアダムに従えとお命じになりました。

主は言われた。然り、と。

リリスは立ち上がりて言った。私は主の御意のままにアダムに従い、主に従わねばなりません。

主は言われた。然り、と。

リリスは頷きアダムの後に従った。主は休息のため楽園をお離れになった。

こうして男アダムは主の忠実なる僕となり、女リリスは主の忠実なる僕であると同時にアダムに従うことを命じられた。

主の僕でありアダムに従うとは如何なる存在のものか…

それは知恵の種となりリリスに知恵がもたらされた。それは人間が主から与えられた最初の恵みとなったのである。



※ 聖書によると失楽園後も人類は天使ミカエルなどを通して食物の種(シナモンなどの香辛料ともいわれる)を与えられて護られた。種は神からの恵みの象徴的存在である。

※ ここではアダムとリリスが共に同じく土塊から生まれ、同じく主より生命を与えられた「対等」の存在である事が注目される。聖書では「エヴァはアダムの肋骨を抜いて創造」されたとされているため明らかにエヴァはリリスとは異なりアダムと対等の立場に無い。エヴァはアダムより生まれしものであって生まれながらに従の立場であることが象徴されている。

※ リリスには「女」としての立場以外に「妻(職業と読み替えてもよい)」の立場を与えられた。これをここでは「知恵の種」として取り扱っている。後にリリスはリリンを宿して「母」の立場を更に得る。これら三者の立場(女、妻、母)はリリスに精神的な鬩ぎ合い、すなわち「ジレンマ」を与えることになる。ジレンマは「知恵の木」を、「知恵の実」は得られた結論を暗示している。

※ ジレンマを持つネルフのMAGIはリリスが主より授かった「知恵」を暗示する。

※ トリビアであるが…MAGIは東方の三賢者(カスパー、メルキオール、バルタザール)を暗示する言葉であるがこの三賢者の墓所はドイツのケルン大聖堂とされており、黄金の棺が同地に実際に安置されている。


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