忍者ブログ
新世紀エヴァンゲリオンの二次創作物、小説「Ihr Identität」を掲載するサイトです。初めての方は「このサイトについて」をご参照下さい。小説をご覧になりたい方はカテゴリーからEpisode#を選んで下さい。この物語はフィクションであり登場する人名、地名、団体名等は特に断りが無い限り全て架空のものです。尚、本ホームページに使用した「新世紀エヴァンゲリオン」の画像は(株)ガイナックスのガイドラインに沿って掲載しています。配布や転載は禁止されています。
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。


第9部 The eve of the night  血戦前夜(Part 2)/まごころ 再び


(あらすじ)

シンジは一人、誰もいないミサトのマンションに帰ってきた。汚れ放題の台所、ミサトの洗濯物で溢れかえったバスルーム、主を失ったアスカの部屋。面倒臭いと思っていた日常は変わり果てていた。シンジはレリエル戦の前に本部の女性職員たちがアスカの私物を荒々しく運び出した後の部屋に入る。アスカの質素な部屋に残された時代劇を録画したDVD、日本語勉強ノート、そして皺だらけの一通の手紙…
シンジの大きな瞳から一筋の涙が頬を伝っていく。
「僕…これ以上…君を…傷つけちゃダメなんだ…」
シンジの胸に湧き上がる一つの決意とは…

(本文)

保安部の車から降りたシンジはミサトのマンションの部屋にそのまま向かった。

カードキーで開けるとエアコンの冷気がシンジの頬を撫でる。嗅ぎ慣れたローズのポプリの芳香がやけに懐かしかった。

シンジがスニーカの紐を玄関で緩めているとふと置いてあるホワイトボードが目に入る。ミサトの欄は「シンクロテスト」と書かれたきりで更新されていない。

自分とアスカの欄も似たような状態だった。

そっか…使徒が攻めてきたりしてバタバタしてたし…ということは…

何となくだが部屋の空気に葛城家の冷戦の雰囲気がまだ混ざっている様な気がした。

「この感じ…何か…やだ…」

シンジは肩に掛けていたスポーツバッグを荒々しく廊下に放り出すと猛然と一番手前のミサトの部屋の中に入っていく。洗濯物が万年床の布団の上に乱雑に置かれコンビニの袋やペットボトルが布団の周りをまるで衛星の様に取り巻いている。

シンジはそれらには一切目をくれることなく部屋のカーテンと窓を殆ど同時に開け放った。昼下がりの夏の熱気が風に運ばれてくる。

シンジは次々と家中の窓やガラス戸を開けていく。

「くそ!くそ!くそ!」

キッチンに入るとシンクの中には缶ビールの空き缶がうず高く積まれ、食器棚の食器の大半も同様にシンクやテーブルの上に移動しているのが見えた。

「何なんだ…これ…」

シンジは荒々しく家中に散らばっているミサトの洗濯物をかき集めて洗濯機に放り込む。ドラム式の洗濯機はすぐに一杯になる。洗濯機のスイッチを入れた後、洗面台に入れてあるゴミ袋を取り出してゴミを集めた。

その勢いそのままに食器を洗い、そして掃除機をかけた。ミサトの布団のシーツを替えてベランダに干す。

シンジは汗だくだった。大粒の汗が滝の様に流れてくる。制服の開襟シャツを荒々しく脱いでシャツで汗を拭いて床に叩きつけた。

呼吸が荒かった。

「はあ…はあ…はあ…」

リビングの床に座り込む。

ペンペンが台所でミサトの食べ残した刺身を突いているのが見える。

シンジの荒い息遣いと外から聞こえてくるセミの声だけが聞こえて来た。マンションの周りは昼間とは思えないほど静まり返っている。

都市機能が停止した第三東京市を倦厭して引っ越す人や家族を周辺の市町村に疎開させる人が増えていることを今日の新聞で知った。その影響だろうか。

みんな…バラバラになっていく…家族も…友達も…何もかも…

「もう…元には戻らないのか…何もかも…どんなに足掻いても…結局…何も変わらない…何なんだよ…何なんだよ!僕が何をしたっていうんだよ!」

シンジは傍らにあった開襟シャツを手で掴むとTVに向かって投げつけた。
ガチャガチャガチャ!

TVの下に設置されているDVDレコーダーやゲーム機が収納されているオーディオラックに当たってその上に乱雑に積まれていたDVDが床に落ちて散らばる。

ケースから飛び出たディスクがまるでタイヤの様に緩やかに弧を描いていく。

「う…う…う…」

シンジは膝を抱えて泣き始めた。

餌を食べ終わったペンペンがじっと台所からシンジを見詰めていた。






 
部屋の扉が勢いよく開く。

ネルフ医療部に所属する看護婦とマヤが部屋の中に入ってきた。マヤは部屋に入った途端、ぎょっとする。

小さなテーブルの上にはトレーに載ったランチがほとんど手付かずの状態で置かれてあり、ベッドの上には下着だけを穿いて上半身裸のままでアスカが大の字で寝そべっているのが見えた。アスカは誰が部屋に入ってきたのか確かめようともぜず、胸を隠すようなそぶりすら見せない。

な、なに…その格好は…不潔・・・不潔すぎるわ!

マヤは思わず眉を顰(ひそ)める。そして小さくため息をつくと自分の後ろに注射器の入った金属ケースを持ったまま控えている看護婦に向き直った。

「あの…いつもこんな状態なんですか…?」

看護婦は静かに頷く。

「はい…服を着るように言うんですけど…全然言う事聞いてくれなくて…」

看護婦の困惑した顔を見ていたマヤは少し目を怒らせるとベッドに近づいていく。

不潔だわ!!ストリッパーじゃあるまいし!あなたは…あなたはネルフの職員であり、Evaのパイロットなのよ!!服くらい…

ベッドの横まで来たマヤが注意をしようと口を開くが、次の瞬間、アスカの様子を見て思わず息を呑んだ。

「うそ…アスカ…こんなのって…」

遠目では単にアスカが破廉恥な行為をしてふて腐れている様に見えたマヤだったが眼下の光景は全く異質なものだった。

空ろな青い目は何処を見ているか分からず、わずかではあるがわき腹からあばらが浮かび、頬は痩せこけていた。どう見てもとてもまともな精神状態には見えなかった。

看護婦は対照的にさして驚くでもなくマヤの傍らにやって来ると淡々と注射と検温の準備を始める。マヤはまるで救いを求めるかのように看護婦の姿を目で追った。

「あ、あの…アスカの様子が…何ていうか…」

「はい。分かっています。食事を摂らないのでこの状態が続くとよくないのでこの後で点滴にします」

「点滴…」

マヤはリツコに呼ばれてアスカに食事と服を着る様に注意を促せと言われてセントラルドグマから職員宿舎のある地上棟にわざわざ参号機向けのパーソナルデータ入力作業を中断してやって来ていた。

服を着る様にって…先輩の指示の意味が全然分からなかったけどまさか…こんな状態だったなんて…今、注意をしたところで…まるで効果は望めないわ…それに何なんだろう…この雰囲気…

マヤはアスカの手を取って脇に体温計を挿して検温している看護婦からアスカの顔に視線を移した。看護婦にされるがままで相変わらずアスカは身動ぎ一つしない。

この感じ…まるでアイスドール(レイの技術部内でのあだ名)みたい…一体…どういう事…?何があったっていうの、アスカ…精神を病んだ様な状態…とても痛々しくて見ていられない…わたし…

無機質な電子音と共に看護婦が体温計を抜く。数字をカルテに転記しながらため息交じりに看護婦がマヤに話しかける。

「始めのうちは諜報課の方も部屋にいたんですけど…上半身裸の状態でまったく隠そうともしないでパンティ一枚の姿でいるものですから…この頃は廊下に待機してもらっているんです…」

「そうなんですか…」

「何ていうか…あまりに可哀想っていうか…それに男の人にあまり見せたくないですし…」

看護婦が注射器を手に取るとアスカの手を握って拳を作らせて消毒を始めた。

それで先輩がわたしに服を着るようにアスカに言えって言ったんだ…そうよね…いくらなんでも年頃の女の子がこんな格好でいたら諜報課といえども男性を部屋に入れ難いわよね…

「その注射は栄養剤ですか?」

「いいえ。そちら(技術部)の如月室長からの指示で定期的に投与しているものです」

「え?き、如月さんが?」

意外な人物の名前を聞いてマヤは驚く。

「どうして如月さんがアスカの投薬指示を?」

「どうしてって言われても…あたしでは分かりません。伊吹二尉の方がお詳しいんじゃないですか?」

「わたしも詳しい事は何も…」

「そうなんですか?何なんでしょうね?これ…取り扱いを厳重にって事なんですけど…」

マヤが眉間に皺を寄せる。

どういうこと…?医療部が中身を把握していない謎の薬…しかも囚人でも被験者でもない人間に何で3研(技術部第三研究室の略称。精神応用技術領域)がアスカに定期投薬を…3研の投薬って言ったらレイくらいしか…わたしは思いつかないけど…

マヤがサイドテーブルの上にある茶褐色の薬瓶を手に取る。

何なのかしらこれ…先輩…何も言ってなかったのに…それに…

マヤは先日の第12使徒戦でレイが見せた不可解な行動(命令に背いて弐号機の救出にレイが向かった事)も心に引っ掛かっていた。

あの時は初号機を喪失して全員が舞い上がっていたから誰も気にも留めていなかったけど…アイスドールの行動としては明らかに異常だったわ…

マヤ自身も第12使徒戦後のデータ解析とEva参号機受け入れのスケジュールが重なった事もあって多忙の余り報告をすっかり忘れていた。

あの時はすぐに先輩に知らせなきゃって思っていたけど…一体…3研が動く目的は何なの…アスカは3研と関わる要素が無い…筈…

看護婦が慎重に注射をしている。

マヤは常に持ち歩いているディスポ(使い捨て)タイプのサンプル瓶を取り出すと気づかれない様に薬剤を採取した。

アスカがレイの様になって…この頃のレイは妙に感情表現が豊かになった様な気がするし…まるで二人が入れ替わったみたい…おかしいわ…この薬…調べる価値がある…

マヤはアスカの抜け殻の様な姿を凝視していた。

何やってるんだろ…わたし…でも…こんなのって…こんな仕打ちって不潔すぎる…アスカはずっと指示に従って来たし、ある意味、チルドレンの中で一番まともっていうか…ネルフ職員の本分を果たしてきたのよ…

注射を終えた看護婦が再びアスカの腕を消毒し始める。マヤはそっと小さなサンプル瓶をポケットに偲ばせていた。

とてもわたしはこんなアスカを見ていられない…それにこんな部屋に監禁されていたなんて…あまりにも酷いわ…そうだ!葛城三佐に…







 
どれほどの時が経ったのか…5分かもしれないし1時間かもしれない。シンジはふと顔を上げる。リビングに座ったままだった。

こうして…いじけていても…何も変わらない…何も変わらないんだ…

リビングの床に散乱したDVDが部屋の天井に太陽の光を反射して幾何学模様を作っていた。その光にペンペンが飛び上がって食いつこうとしていた。

「そっか…ごめんごめん…ペンギンって反射した光に反応するんだった…」

シンジはゆっくり起き上がるとDVDを片付け始めた。手に取ったDVDを見る。格闘技の試合などを録画したミサトのディスクに混じって「Yoshimune Okt-No.3」と書かれているディスクがあった。

「…」

ディスクをクリアケースに入れると手に持ったままシンジはリビングを出た。遠めにアスカの部屋のふすまが5cmほど開いているのが見える。

シンジの鼓動が早くなる。

時計はまだ13時になったばかりだった。

ふらふらとアスカの部屋に歩いていき、恐る恐る襖を開けた。ほのかなポプリの香りが鼻腔をくすぐる。シンジは部屋の中に入ると静かに襖を閉めた。

部屋の中は薄暗くカーテンの間から僅かに差し込む日の明かりしかない。家中換気して掃除して回ったシンジだったが今までの習慣でアスカの部屋にだけは立ち入らなかった。部屋の主が不在の時にこの部屋に入る事をシンジは固く禁じられていたからだ。

シンジは部屋を見回した。

クローゼットとチェスター、そして窓側にはベッド、その向こうには小さな机が置いてあるだけの質素な部屋だった。家具は全て日本で揃えたもので縫いぐるみや雑貨といったものはなく同世代の女の子の部屋とは思えないほどあっさりしていた。

飾りらしきものといえばチェスターの上に置いてあるジュエリーボックスと化粧品入れ、そしてスワロフスキー製のポプリ入れ、花瓶替わりに使われているドイツの陶器製のビアグラス位だった。ラベンダーのドライフラワーが入れてある。

ドイツから送られてきた荷物の大半は本と洋服で両親の思い出の品という重厚な木製の化粧箱が一つあったがこれらはほとんど封を開けることなく押し入れに放り込まれている。シンジはアスカの引越しで押入れに箱をつめる作業を手伝わされたからよく知っていた。

シンジはそのまま部屋の奥に入っていき、デスクの前に来るとその上にDVDをそっと置いた。

デスクの上に目を向けると電気スタンドと電子辞書が置いてあった。ラップトップはなかった。第12使徒戦の前にマンションにネルフの女性職員2人が突然やって来て来意を戸惑うシンジに一方的に告げるとアスカの部屋にダンボールを持ち込んで着替えとパソコンを持って行ってしまっていた。

アスカが…監禁されてるなんて…しかもあと1週間足らずでドイツに帰っちゃうんだ…僕…何を言えばいいんだ…いや…それ以前に…

「会ってどうするっていうんだ…」

ふと見ると机の下に一冊のノートが落ちているのが見えた。

「これは…日本語勉強…ノート…」

シンジはアスカのノートを手に取るとぱらぱらと捲り始めた。

時代劇で日本語を勉強していた時のアスカは本当に嬉しそうだった…まるで…時計の針が戻ったみたいに…だから…僕も嬉しかったんだ…

びっしりと記号の様な日本人には滑稽な形の漢字が書いてある。読みをローマ字で書いて意味はドイツ語と対比してあったが三分の一は「?」マークが付いていた。

ページを捲っていると一通の手紙がシンジの足元に落ちる。利根からの手紙と一目で分かった。

封筒がしわしわになっているのを見ると一度は丸めたのだろうか。本当は破り捨てたい気持ちだったのかもしれない。今となってはそれも確かめる術もなく…

謝る事さえ出来ない…傷つけてしまったことを…

シンジは利根の手紙を開いた。

シンジが見ても明らかに漢字が多くしかも難しい表現が使われていた。クォーターには読みにくい手紙だった。しかし、アスカが苦労して解読したようなあとが残っていた。手紙のあちらこちらに赤ペンで丸印が付けられており、手紙を挟んでいたノートのページを開くと漢字を恐らく文字認識の漢和辞典で引いて平仮名を探り、その平仮名を和独辞典で翻訳するというプロセスを辿っていた。

なぜ読む気になったのかはよく判らなかったが同じ学校に通う他の女子生徒の数倍の労力をかけてアスカはそれを読んだのだ。

自分が仕向けたようなものだったがシンジはそれを思うと複雑な気持ちだった。手紙には今週の金曜日、すなわち明日、の昼休みに返事を聞かせて欲しいという一文が書かれているのをみつける。

「手紙の返事を迫られていたんだ…」

次のページを捲ったシンジは思わず手を止める。見開きページ一面にびっしりと「ばかしんじ」と繰り返し繰り返し漢字の書き取りのように書かれていた。

あれほどアスカに絡まれると面倒臭いって思っていたのに…

ポタっ ポタっ

ノートに雫が一滴、また一滴と落ちてくる。

あ、雨漏り…?いや…違う…これって…涙…

シンジは何故、自分が涙を流しているのか分からなかった。まるで別の自分が流している様な時折、不可思議な白昼夢と共に自覚のない涙が流れた。

シンジは涙を慌てて拭うとノートを閉じて机の上に置いた。

にげちゃ…だめなんだ…僕は…松代に行かないといけない…運命は変えられるんだ…僕が変われば…

一人頷くとシンジはアスカの部屋を後にした。

僕はトウジを助ける…そして…その後で…君に会いに行くんだ…






シンジは入院中に見た夢の中でアスカと交わした会話を思い出していた。

ねえ…聞いていい…?

な、何?

アンタってさぁ…どうしてそんなにやる気っていうか…何か…どっかで諦めてる様な所があるのよね…何で?

何でって…そんな事…急に聞かれても…よく分からないよ…

やれやれね…ちゃんとアンタ、アタシの言ってる事をそのバカな頭で考えてるわけ?

か、考えてるけどさぁ…その…バカな頭って…ちょっと酷いよ…何だよ…自分は大学出てるからってさ…それって僕に対する自慢?

そんなくだらない事を自慢したって仕方がないでしょ!そんな覚えてもないこと言われたって分からないよ…アタシ…

ご、ごめん…そんなつもりはなかったんだ…

大学とかそんなものはパーソナリティーとは一切無関係じゃないの…アタシが言ってるのは人間!その人自身の問題よ…

人間…?

そうよ…人間ってさぁ、不完全な生き物だから…その不完全さを補い合うために男女は惹かれ合うって教会で教えられたわ…これって裏を返せば完全な人間は存在しないって事でしょ?

そうかもしれない…

不完全であるという事は理想的ではない…例えば人間関係で絶対自分が傷つかない、あるいは人を傷つけないっていう保証はないわけじゃない?

そうかもしれない…

だから絶対って事は人間である以上、言えないってことよ…例え自分の身を置く環境を変えたところで解決するものじゃないでしょ?どうせ新しい場所では新しい問題が発生するだけ…結局…自分の不完全さはずっと付いて回る…

そうかも…しれない…

完全は…すなわち人間である以上、望めない…別の形態をとらない限りにおいてはね…

そうかもしれない…

でもね…一つだけ…一つだけ例外があるわ…

何だろ…?それは…何…?

人間はいつか必ず死ぬって事よ…

死ぬ…

そう…アタシも…アンタも…いつかは…死ぬ…例えマリア様が祝福して下さった二人であったとしても…いつか…天が二人を分かつ時が来るの…

二人を…分かつ…時…

死は宿命とも言うわ…だから…宿命は変えられないの…だけど…運命は…変えられるって思わない?

運命は変えられる…

そうよ…逆を言えば絶対は死しかない…それ以外の事は自分次第で変えられるって思う…それが運命と言うものだと思わない…?

自分次第で…変えられる…もの…それが…運命…

アンタってどこまで分かってるのかしら…だからぁ!アンタが今!この瞬間!絶対ムリって思っていることは全部ムリじゃないってことよ!お父さまの事だって…アインの事だって…アタシの事…考えてくれてるなら…その事も含めて…

父さんや…カヲル君や…君…の事…

そうよ…だから…今を生きなさいよ…しっかりと…壁を…自分の中に限界を作り出しているのは…シンジ…アンタ自身ってことよ…

僕自身…僕自身が自分の中に…壁を…作り出している…

運命は…変えられるわ…多分…アンタには出来る…そんな気がするの…




 




Ep#07_(9) 完 / つづく

 

 
(改定履歴)
15th Apr, 2009 / 誤字修正
21st Apr, 2009 / 表現修正
29th May, 2010 / ハイパーリンク先の修正
PR
ブログ内検索
カウンター
since 7th Nov. 2008
Copyright ©  -- der Erlkönig --  All Rights Reserved
Design by CriCri / Material by White Board

powered by NINJA TOOLS / 忍者ブログ / [PR]