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新世紀エヴァンゲリオンの二次創作物、小説「Ihr Identität」を掲載するサイトです。初めての方は「このサイトについて」をご参照下さい。小説をご覧になりたい方はカテゴリーからEpisode#を選んで下さい。この物語はフィクションであり登場する人名、地名、団体名等は特に断りが無い限り全て架空のものです。尚、本ホームページに使用した「新世紀エヴァンゲリオン」の画像は(株)ガイナックスのガイドラインに沿って掲載しています。配布や転載は禁止されています。
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第拾九部 夏の雪(Part-10) / 再会…そして…


(あらすじ)

自分の過去に執着していたアタシが…今に生きようと決めたのはごく最近のこと…過去と決別したとは言いがたかった…
「人生は切り開いていくことで戦って勝ち取っていくもの…だけど同時に過去の積み重ねでもあるわ…アンタは過去を…ママを簡単に捨てられるの?」
「マ、ママ……」
「アタシがアンタなら…それはゼッタイ無理な筈…」
悪魔のような甘い誘惑と言えば言い過ぎになるかもしれない…でも…過去は…記憶は…
「アンタは…ホントに信じることができるの?あのバカのことを?アタシの姿を見て尚、そう断言できるの!?」
「……」

アスカの前に突然現れたもう一人のアスカ。それは幻影なのか、それとも時空を隔ててもたらされた何かのメッセージなのだろうか。

第拾八部 夏の雪(Part-9) / 心に棲む魔物(後篇)

(あらすじ)

生きるとは戦うこと…戦って勝ち取ることである…それは楽園を負われた人類が有史以来、一貫して貫いてきた生き様であり、真理だった。
ゲンドウ…ミサト…それぞれに譲れない想いがあるように、相容れない両者の負の連鎖は加速していく…

一方…

精神世界の深い闇の中に一人、打ち沈められたアスカはそこで信じ難い人物との邂逅を果たしていた…
第拾七部 夏の雪(Part-8) / 心に棲む魔物(前篇)

(あらすじ)

おぞましい姿をした第15使徒に捉えられたアスカを救出すべく、マリは伍号機を駆って深海の中で激しい戦いを繰り広げていた。一進一退の状況の中、不意を付かれたマリは使徒の攻撃によって海底に叩き付けられたがその時に”制裁者”を倒すためにゲンドウが使用を命じた”聖槍”を偶然にも拾い上げる。
「同じ槍が二本…だと…!?」
一方、伍号機と完全にはぐれてしまった特殊潜航艇イラストリアスは遅れて仮設堤防の工事現場に現れ、その信じ難い惨状に全員が戦慄していた。

人の心に潜む魔物の正体とは何か…原始以来、人類が持ち続けるそれは人を狂気の渕に誘う…

神聖ブリタニア帝国第99代皇帝ルルーシュヴィブリタニアは在野から身を興してついに世界統一を成し遂げた。

しかし、それはギアスという人智を超えた絶対遵守の力を利用した歪みを内包する危うさの上に築かれた覇業であった
。人の意思を施政者が自らの都合で捻じ曲げ、そして支配することは人類史上においてこの上ない邪智暴虐という他ない。だが、皇帝となったルルーシュ・ヴィ・ブリタニアは幸運にもその危うさを自覚する稀有な聡明さと自制心を兼ね備えていた。世界統一を成し遂げたルルーシュは凡庸な人間(政治家)であれば混同しやすい「国家」と「人間の集団」の価値観を的確に理解していたからだろう。

All Hail Britania!!曰く、

「間違っているぞ!敵はブリタニア人(人間)ではない!ブリタニア(国家イデオロギー)だ!」

名言の多い彼だがその中でもこれは彼の国家観を顕著に表した特筆すべき言葉ではないだろうか。

後に”彼の革命”を果たしたルルーシュは「ギアス」を枢木スザクに託した後、スザクに討たれて在位僅かにしてこの世を去った。



実践を伴わない正論や理想論は衆愚による政争の具と化すがそれが実体を伴う”理”となる時、とかく無責任の代名詞となる”理想”は多くの人間が自然に受け入れる誠の力(ギアス)に昇華する。人は元来、”理”に支配されることを本質的に好むからである。このプロセスは多くの時間と犠牲を必要とするため、人間という存在が自らを救済することはできないと誤解されやすいがそれは事実ではない。人は必ず自らを「補完」することが可能なのである。それを実感できないのは一人の人間が持つ力量には限りがあるからである。

故に後世の歴史に名を残す覇業の蔭には必ずその志に共鳴、同調、あるいは追従する、支配されることを好む人間の集団(群体)の存在があるのである。こうした人間を糾合する英雄、あるいは指導者に等しく共通している資質は間違いなくそのカリスマ性にある。

カリスマとは形を変えた「ギアス」なのかもしれない。
第拾六部 夏の雪(Part-7) / 邂逅 後篇

(あらすじ)

エリア1995(旧東京市街)を潜航中の大英艦隊所属の特殊潜航艇イラストリアスと伍号機だったがエリア1238における弐号機と第15使徒との接触の事実に触れる。伍号機パイロットのマリは弐号機とアスカを救出するべく全てを振り切って交戦地点を目指す。
一方のアスカはかつてないほどの危機に瀕していた…
そして自分の精神に干渉してくる何者かがアスカとの邂逅を果たす。その人物とは…




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