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新世紀エヴァンゲリオンの二次創作物、小説「Ihr Identität」を掲載するサイトです。初めての方は「このサイトについて」をご参照下さい。小説をご覧になりたい方はカテゴリーからEpisode#を選んで下さい。この物語はフィクションであり登場する人名、地名、団体名等は特に断りが無い限り全て架空のものです。尚、本ホームページに使用した「新世紀エヴァンゲリオン」の画像は(株)ガイナックスのガイドラインに沿って掲載しています。配布や転載は禁止されています。
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第1部 The 11th Angel パンドラの箱

(あらすじ)

2000年9月13日。南極で発生したセカンドインパクトと呼ばれる未曾有の災厄により世界は新たな地政学に基づく秩序によってPSI era (Post Second Impact)という新時代を迎えていた。混沌としたPSI eraにおいてSeeleの影響力下で国連至上主義が世界を支配していたが、それに密かに対抗する「静かなる者」と呼ばれる力が日本に存在していた。
ネルフは如何にして特務機関として世界に受け入れられたのか?国連軍はなぜ編成することが出来たのか?戦略自衛隊とは?その鍵は「バレンタイン条約」の中にあった。




(本文)


地上に罰を与える為にゼウスがエピメテウスに送った女神パンドラは一つの箱を持っていた。「パンドラの箱」である。パンドラの箱を開けたのはプロメテウスの弟エピメテウスだった。

その時ありとあらゆる災厄が箱から地上にもたらされたが、エピメテウスが慌てて閉めた箱の中に唯一「希望」だけが残ったという。

ギリシャ神話によれば人類はこのエピメテウスとパンドラとの間に生まれた娘ピュラとプロメテウスの息子デウカリオンを祖とすると言われている。希望を遺産として人類は脈々とそれを後世に伝えていったのである。

第11使徒戦はこれまでにない形で静かに始まり、そして静かに終わりを告げていった。MAGIが自爆決議を発令した時、その場に居合わせたものの殆どが最悪の事態を覚悟した。

いや、覚悟以前に目の前で起こっていることがまるで映画かドラマのように現実のものと理解して受け止めることが単に出来ないまま時に押し流されていただけかもしれない。

人間は自分に降りかかる災厄が中途半端なものではなく、まるで神からの啓示や宣託のような絶対的な力を前にして完全な無力状態に置かれた時、パニックを起こすのではなくそれを静かに受け入れる生き物らしい。

それは世界の終末において福音(evangelism)を待つ姿に似ていたかもしれなかった。しかし、最後を覚悟したその時、第11使徒を最後に残った希望で撃滅することが出来た。

一人複雑な思いを秘めていたのは他ならぬリツコであった。

今まで開かれることのなかったMAGIの中枢への扉を開き、そこで目にしたものは母親のメモを通しての「肉声」だった。本来ならば見る必要のないものだった。

第11使徒の襲来は今まで表に決して出ることのなかったものに皮肉にも光を当てたのだった。そしてそれはネルフだけに特異の事象ではなかった・・・

2000年9月13日に南極で発生したセカンドインパクトにより地球規模で未曾有の災害が発生、多くの都市と地域が水没した。これによりPSI(Post Second Impact)Eraと呼ばれる新しい地政学に基づく力の時代が始まっていた。

このセカンドインパクトの発生前と発生後で良くも悪くも殆ど世界秩序に対する影響力に変化が生じなかった稀有な存在が日本だった。国連を主体にしたPSI Eraにおいても極めて目立たない存在を「維持」していた。

少なくともゲンドウにとっては検討に値しない存在がこの日本という国だった。
しかし、その「静かなる者」は単に無能でもなく、また全く何もしていないわけでもなかった。

物語はまさにこの「静かなる者」から始まる。
 



第二東京市。日本政府の中枢がそこに集まっていた。

新市ヶ谷にある国防省には大きく2つの系統が存在していた。

一つはPSI Eraの特徴である国連に軸足を置いた世界の新秩序の台頭と共に組織化された「国連軍の日本支部」としての機能である。これを日本政府では「旧自衛隊(旧自)」と呼んだ。

そしてもう一つが日本政府直属の自衛戦力である「戦略自衛隊(戦自)」を統括する機能である。それはPSI Eraの「世界」が忘れかけている「日米同盟」の現在の姿だったのである。

歴史的に日本の自衛隊は発足以来、極東情勢の変遷に呼応しつつ一貫してアメリカの太平洋方面における戦略的機能の不足を補完することで完全なリエゾン体制を維持、構築してきた。

PSI Eraにおいて世界が国連主義に傾倒した背景にはアメリカの勢力弱体化が顕著になったことも一因であった。しかしだからといって日米安全保障の従来の枠組みが失われることはありえなかった。日本にはアメリカとのこれまでの関係を維持しつつ、国連にも力を注ぐという「特色を持たないことを特色」とする政治的決断をする器用さがあったのである。

こうして防衛省は国防省と名を改めて前述の「国連」と「日米同盟」という2系統の組織を同時に運営するという世界でも例の無い軍事システムを構築したのである。国連軍組織は当然にネルフに対して全面的な協力をするが、その一方で戦略自衛隊は同じ建物の中にありながら「日米」の機軸を中心に動いていた。

世界で唯一、世界のあらゆる秩序とバランスをとる政策組織が日本政府でありこの極めて複雑な組織を巧みに運営していた。
 




それはある日の昼下がりだった。

新市ヶ谷にある国防省情報作戦局のオペレーションルームはこれまでにない異常をキャッチして騒然としていた。情報作戦局第三部。通称「対ネルフチーム」は直ぐに部長である豊田に連絡を飛ばした。

「部長。ピラミッド(ネルフ本部)内のレベルS暗号の通信量が急増中です。この一時間で平時の30倍を越えています」

「使徒か?」

豊田はまるで他人事のように冷静だった。

「いえ。第三東京市近辺に50cm以上の飛行物体は確認されていません。現地駐在部員からも何らの報告もありません。また、警察組織の動きもなく市内は平常通りです。それから・・・」

連絡してきた部員は一呼吸を置いて言った。

「マタイ(零号機)、マルコ(初号機)、ルカ(弐号機)。いずれの射出も確認されていません」

「どういうことだ・・・レベルSは基本的に何らかのオペレーションをネルフが実施している筈だ・・・よし、引き続き監視を続けろ」

「了解」

「俺はこれから官邸に向かう。車を表に回してくれ」

電話を置きながら秘書官に指示を豊田は飛ばす。制服の襟を正していた。





 
豊田は官邸に向かう車中で次々と関係部局の連絡を捌いていた。

「セブンスフリート(元米軍太平洋第七艦隊、現国連軍第七艦隊)の動きは?」

今の電話の相手は情報作戦局第一部長の草鹿だった。

「我々と同様にピラミッドの動きをキャッチしているな。警戒衛星と哨戒機が既に動いている。まあ新飯能のレーダーが全て押さえているがね」

「相変わらずやることが荒っぽいな。アメリカさんは。注目してますよとピラミッドに教えるようなもんだ・・・まあ使徒襲来ともなれば世界の目が日本に向くからな。特別目立つわけじゃないが」

豊田が苦笑いする。

「中国の原潜が高知沖の領海を侵犯しているみたいだね。第三東京市の情報を探るつもりだろうが・・・」

「ふん。ほっとけよ。我々の対潜水艦哨戒を出し抜いていると5年前から思わせているからな。どうせ見られていないとでも思ってるんだろう。好きに通行させてやれ。今更追い出すことも無いだろう」

「いずれはマスコミが掴んで騒ぐだろうが・・・」

「いつものことだよ。勝手に騒がせておけ。また鯨だったとでも言っておけばいい。利敵行為になるような情報は絶対に流すな。我々の眼は節穴です、だ」

「そうだな」

セブンスフリートで唯一欠落している機能は対潜水艦哨戒能力である。殆ど知られていないが歴史的に日本の海上自衛隊はこの機能を補完する為に存在するといっても過言ではない。極東方面に於ける制海権はセブンスフリートと海上自衛隊によってほぼ完全に握られている。

もっとも、セブンスフリートは現在、表向き上は国連軍の正規艦隊として機能しているため公式には「ネルフ側」ということになるが、日米同盟の枠組みとしての「リエゾンの顔」も同時に持っていた。

アメリカが部隊を動かせば「国連軍」への報告義務が生じるが、戦自が動く分に関しては何らの制約もなかった。旧自と戦自の2本柱は全て日米のシナリオの中で有効に、しかし静かに動いていた。

豊田を乗せた黒塗りの車はすべるようにして官邸に入っていった。




 

「では第11使徒が既に襲来しているというのかね?」

豊田の目の前に初老の痩身長身の男が眉間に皺を寄せて鋭い視線を向けながら重々しく座っていた。内閣官房副長官の川内(せんだい)だった。川内は現在の陸奥内閣を含めて3代の内閣を支えてきた日本の官僚組織の「帝王」として君臨している男だった。

「はい。それもネルフ本部に既に侵入している可能性が考えられます」

川内は手元のタバコを引き寄せると一本口にくわえた。間髪いれずに豊田が火をつける。

「ふー。もしオリハルコン(日本の最高機密情報諜報システムのコード-ネーム)が掴んだ情報が本当なら日本どころか世界的に極めてクリティカルな事態と言うほか無いな」

「ご明察です」

「日本発のTIP(Third Impact)は断じて看過出来ん問題だ。だが・・・」

川内はクリスタル製の灰皿にタバコの灰を落す。

「もっとも内務省の連中はそうでもないらしいがな。あのバカどもめ!」

「まあ、さしずめミイラ取りがミイラになったというところですかな。ゴールデンバット(加持)に誑かされているんでしょう」

豊田は川内からタバコを一本受け取ると自ら火をつける。

「ゴールデンバット?ああ、あの3枚舌か・・・蝙蝠(こうもり)とはよく言ったもんだな」

「はい・・・内務省とピラミッドとゴースト(Seele)の間を行ったりきたり」

「ふんっ。日本人の風上にもおけん奴だ。どこかで退場願った方がいいんじゃないのか?」

川内は荒々しくタバコをもみ消す。普段は紳士的な川内にしては珍しく所作が粗い。恐らく先日の陸奥首相の「公約倒れ」報道の対応に追われている為だろうと豊田は思い当たる。

「いずれは・・・しかし、内務省ルートの動きを探るにはうってつけですから。暫く泳がせておくのが得策かと私は思っていますがね」

川内の白いものが混ざった眉が吊り上る。

「迷惑な話だ。ゴーストの息のかかる連中が自由に暗躍している様では枕を高くして眠れんよ」

豊田は笑いをかみ締める。今にもサードインパクトが起ころうとしている時に自分たちがあまりにも平時の様な会話をしていることが急に可笑しくなったのだ。

しかし、騒いだところでどうにかなる問題でもない。日本政府は何も起こらないことを信じて自分たちのミッションを粛々とこなしていくしかないのだ。豊田は本題を切り出した。

「副長官。実際のところはどうなんでしょうか?内務省の動きとしては・・・」

「それを君が聞いてどうするというのかね?」

「単刀直入に言います。戦自の行け行け組に手を回してピラミッドの掃除が始まったらどうします?」

「な、なんだと!」

川内は二本目のタバコを思わずテーブルの上に取り落とした。

「バカな!相手は仮にも国連組織だぞ。それを日本固有の部隊が襲うとどうなるか。世界を敵に回すどころの騒ぎじゃないぞ。豊田君!君はこんな時にふざけてるのかね!」

「まさか。私は至ってまじめですよ」

豊田はタバコの灰を灰皿の中に落すと女性職員が運んできていた冷めたコーヒーをすすった。そしておもむろに口を開く。

「目下の使徒戦は我々は勿論知らないことになっています。ピラミッドの活躍を期待する他ありません。最悪の事態が起こってしまった場合、TIPは避けられません。我々はその時点で終わりです。が・・・」

豊田は川内と目を合わせたまま上体を傾けて川内に顔を近づけた。

「仮に終わらなかった場合。勿論、現状に於いてはこちらの方を期待しますが。その場合、ピラミッドの存在が最も目障りになのは・・・」

「他愛の無い・・・ピラミッド建設の時分から一貫しておる。アメリカに決まっているじゃないか」

「ご明察ですがもう一つあります」

「もう一つだって?どこだね?他にあるかね?」

「ゴースト・・・」

「まさか・・・君は本気で言っているのかね?」

「はい。私は冗談が嫌いです。だから内務省がゴーストとあまり近すぎる様だと問題になる可能性が高いと申し上げているのです。ゴーストに戦自が利用される事態を招来しかねません。それからもう一つ。これからの話は山本国防大臣もご存じないことですが、ピラミッドのファラオ(ゲンドウ)とゴーストは必ずしも一枚岩ではないと考えられます」

「・・・本当かね?」

「はい、オリハルコンの情報を総合すれば。但し確度はまだ高くはありません。しかし、個人的にはその可能性が極めて高いと見ています。もしそうだとすると・・・」

豊田はタバコを勢いよく吸うと煙を静かに吐く。

「この使徒戦はゴーストとファラオの自作自演。言って見れば世界はくだらない狂言を延々と見せられているということになります。しかも舞台はここ日本です」

たちまち川内の顔が強張っていく。

「狂言だと・・・バカな・・・もしそうだとしたらとんでもないことだぞ・・・第三東京市の復旧だけでも一体いくらかかっていると思っているんだね?それだけじゃない。使徒戦で国民にも少なからず被害者も出ているんだ。それに・・・」

川内も落したタバコを再びくわえ直して自分で火をつけた。

「下世話な事を言えば野党(国民党)に格好の吊るし上げ材料を与えている始末だ。法改正もままならん状況だよ」

「はい、実に傍迷惑な狂言です。しかし、これまでの使徒戦はどうも解せないことが多い。なぜ日本だけなんでしょうね?謎の物体がたまたま日本に、それも第三東京市に来るわけじゃない。ピラミッドを目指すわけですからね。使徒が何者であるか分からない、そんな言葉誰も信じませんよ。どちらもTIPを綱引きに使っている節がたぶんに見受けられます」

「じゃあ、何かね?君は使徒を次々と日本に送り込んでいるのは・・・」

「はい。ゴーストだと思っています。そしてそれをマタイ、マルコ、ルカを使ってファラオが阻止するというのが主な綱引きの構図です。そこに一枚噛むというのが内務省マターの実態じゃないですか?違いますか?」

川内は無言のまま豊田を眼光鋭く見つめていた。答えは返ってきそうになかった。豊田は不敵な笑顔を浮かべて話を進める。

「内務省は別の事を考えている様ですが、私が見るところでは残念ながら呈よく踊らされている様にしか見えません。このまま事が進めば日本は図らずもゴーストの先兵にされかねませんよ」

「ばかな!君。少し妄想が過ぎんかね?」

「現状ではそういわれても仕方がありません。証拠がありませんから。ですが、もしそれを私が証明出来たとしたら、副長官。信じて頂けますか?」

「どうしようというのかね?」

豊田は不敵な笑いを浮かべたまま答えずにじっと川内の顔を見つめる。川内は豊田を睨みつけていたが、お手上げと言わんばかりに両手を低く挙げた。

「君という男は・・・分かった。官邸としては関知しないが君の腹案の実行を認めよう」

「ありがとうございます」

「参考までに何を企んでいるのか聞いておこうか」

川内の内諾を得た豊田は鷹揚と答える。

「第11使徒が首尾よく撃滅されるのが勿論前提ですが。使徒侵入の情報を内務省に今度の内閣合同情報会議で自然に流します」

「合同情報会議でかね?」

川内は怪訝そうな顔つきをした。

この男、つくづく食えんやつだ・・・内務省マターは危険だと嘯いておきながら・・・

「はい。内務省はゴーストに何らかのコンタクトを図るでしょう。我々はセブンスフリートとCIAに。アメリカ経由で非公式に国連にも情報を流させます。そして回りまわってファラオの耳にも入る。つまりこの時点で全ての役者が使徒侵入の事実を共有することになります。いや、知っていて黙っていただけなのに勝手にスポットライトが当てられて当惑するプレイヤーがこの中から必ず現れます」

豊田はすっかり冷え切ったコーヒーを一気に飲み干した。

「使徒撃滅はピラミッドの至上命令です。なぜか?TIPを防ぐという大義名分のためです。だからバイブル(Eva)はバレンタイン条約によって不拡散の対象となっていますし・・・。言うまでもありませんがそれが特務機関としてのピラミッドの存在根拠であり、唯一にして絶対の戦力の運用を保証されているわけです。これを知らない人間はこの世に一人としていませんからね」

百戦錬磨の川内もさすがにバレンタイン条約の話が持ち出されると顔色が変わった。

「そこに使徒が侵入してTIPが寸前のところに実は迫っていた、と他人から耳打ちされるとどうなるか?ファラオは必ず召喚されます。そりゃそうでしょう。お互いに秘密の筈の情報がどうして第3者からもたらされるんです?黒幕同士が疑心暗鬼に陥る。会って腹を探らずにはいられなくなる。人情という奴です」

豊田は構わず続ける。

「その行き先がまた重要な手がかりになります。向かう先が国連ではなくゴーストだったらもう10中8、9は決まりですよ。ファラオとゴーストの筋でこの使徒戦は動いていることになります。国連であればゴーストとファラオは同じ側にいる可能性がまだ高く且つ使徒は本当に謎の物体かもしれない。第3者から聞かされたとはいえ非公式情報です。国連マターであればそれほど過激なことにはならない筈です。それをわざわざ呼びつけるというのは尋常ではありませんよ。まあいずれにしても・・・」

豊田は一旦言葉を切ると慎重に目の前の川内の顔色を伺う。

さすがは「帝王」と呼ばれるだけの事はある…俺をどこまで出し抜こうとしているのか…推定を多く含むとはいえかなり過激な内容の筈だが収穫は無しか…まあいいでしょう…もう少し利用されておきましょう…

「ここからはファラオの才覚に依存します。彼が何処まで先を読んでいるか・・・です。物事は始めるよりも終わらせることの方が遥かに難しい。彼の幕引きには興味が付きませんが、それは兎も角として・・・少なくとも彼は今回の使徒侵入の事実を秘匿する筈です。見た目にあまりに静かな戦いですからなお更でしょう。しかし、普通は光が当たる筈の無いものに今回は光が当たる訳です。何処から漏れたのか、と必ず考えるでしょう。彼としてはまず身内を疑うしかない。彼の中で我々は完全な無能者ですから。まさか我々の筋から漏れたとは考えないでしょうし・・・」

やや間を置いて豊田はタバコを灰皿に押し付ける。

「副長官が目ざわりと考えている蝙蝠は彼が恐らく始末するでしょうね。遅かれ早かれ」

それは…この人の目の前にいる今の俺にも言えることか…だが…

「では私はこれで…」

豊田は立ち上がると深々と川内に頭を垂れた。

だが…俺は…ファラオとは違いますよ…川内さん…




Ep#02_(1) 完 / つづく

(改定履歴)
02nd July, 2009 / 表現修正及びハイパーリンクの追加
25th Mar, 2010 / 改行、表現修正
11th May, 2010 / 表現修正
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