新世紀エヴァンゲリオンの二次創作物、小説「Ihr Identität」を掲載するサイトです。初めての方は「このサイトについて」をご参照下さい。小説をご覧になりたい方はカテゴリーからEpisode#を選んで下さい。この物語はフィクションであり登場する人名、地名、団体名等は特に断りが無い限り全て架空のものです。尚、本ホームページに使用した「新世紀エヴァンゲリオン」の画像は(株)ガイナックスのガイドラインに沿って掲載しています。配布や転載は禁止されています。
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第3部 Triumphantly return from heroic expedition
英雄なる遠征より来たりて揚々と生還したる者よ
(あらすじ)
手術を受けたミサトは周囲の制止を振り払って本部に現れる。そして常人とは思えない速さで黙々と業務を遂行する。松代の実験場で慰霊祭が終わった後、ミサトは日向からもたらされた情報に静かに頷いた。
「ここは受けるべきね…」
「み、ミサトさん!」
ミサトの決断とは何か。
英雄なる遠征より来たりて揚々と生還したる者よ
(あらすじ)
手術を受けたミサトは周囲の制止を振り払って本部に現れる。そして常人とは思えない速さで黙々と業務を遂行する。松代の実験場で慰霊祭が終わった後、ミサトは日向からもたらされた情報に静かに頷いた。
「ここは受けるべきね…」
「み、ミサトさん!」
ミサトの決断とは何か。
Dixit Dominus / A. Vivaldi
その時、大天使長ミカエルが立つ。彼はお前の民の子らを守護する。その時まで、苦難が続く。国が始まって以来、かつてなかったほどの苦難が。しかし、その時には救われるであろう。
お前の民、あの書に記された人々は。 (ダニエル書 / 12章 1節)
残酷な天使のテーゼ / 高橋洋子
肩を負傷したミサトは手術が終わった翌日、すなわち松代動乱から2日目。医師の制止も聞かずにジオフロントに姿を見せていた。頭と右の肩から腕にかけて包帯を巻いていたが所々、血が滲んでいた。
ミサトはそれを全く意に介さず常人とは思えない速さで次々と使徒殲滅後の残務や関係機関との調整業務をこなしていた。
特務機関ネルフ発足以来、最悪となる死者92名、重軽症者286名を数え、特にネルフ全職員の三分の一に相当する約500名の人員を抱える作戦部が犠牲者の大半を占めていた。目を覆いたくなるような現実を向こうに回して感情を排して前に進むミサトの毅然とした態度に自然と本部の雰囲気も引き締まっていった。
いつまでも絶望し、途方にくれるわけには行かない。一人、また一人とその輪に黙って加わった。
ミサトは周防の死を国連軍の野戦病院で応急処置を受けている時に聞かされていた。それに対してミサトは、分かった、の一言でそれ以上は何も語らなかったという。
しかし、退院して勤務を始めたミサトを訪れた長良(技術部第二研究室長)が周防の認識票を手渡した時、ミサトは暫く無言でそれを見詰めていたがやがて静かに涙を流し始めた。長良はかけるも言葉なく一礼してその場を去った。
松代の動乱から3日後。
松代市のネルフ第二実験場で国連軍と特務機関ネルフによる合同の慰霊祭が挙行された。国連軍からはシュワルツェンベック中将以下、マクダウェル少将日本派遣軍総司令官、日本政府国防省から鬼怒川事務次官、海江田統幕本部長(兼国連軍日本駐留軍司令長官)、そして長門戦自総司令が出席した。
ネルフは冬月作戦本部長、ミサト、リツコ、由良保安部長、北上総務部長らの姿があったがゲンドウの姿はそこにはなかった。
全員が見守る中で激戦地となった高遠を望む敷地の南側に桜の苗木が等間隔に10本植えられた。
初めにシャベルを入れたのは冬月だった。冬月の隣にはミサトが同じ様にシャベルで土を苗木の根元に入れている。
「四季があればこの桜もいつかは美しく咲き誇るだろうに…」
誰に話しかけるでもなく冬月は口を開いた。
「いつもこの日差しだ…バカの一つ覚えみたいな…いつまで続くのか…いや…もう永遠にそうなのかもしれん…それでも尚…桜を植えるのは日本人の血がそうさせるのかな…芸がないと言われればそれまでだがな…」
自嘲気味に冬月が言う。
「いえ…桜じゃないと駄目です…桜以外に考えられません…副司令が仰られる様にここに植えた桜たちは花を付ける機会に恵まれないかもしれません…しかし…」
盛った土を手で固めていたミサトはゆっくりと立ち上がって冬月を見た。睡眠を何よりも重んじるミサトにしては珍しくその目は充血していた。
「そこに希望がある限り…我々はそれを信じて桜を植えるべきです…例え僅かでもいい…いつかは花になる…その希望を胸に我々兵士はその一瞬に己の全てを賭けているのですから…」
「ミサト君…」
「ですから…植える花は桜でなければならないのです…例え夏しか訪れなくともです…失礼します」
ミサトはそのまま押し黙るとネルフ第一種軍礼装についた土を払って去って行った。
「桜か…そう言えば吉野の桜は見事だったな…」
冬月はシャベルの手を止めると遠い目をする。
学生時代に山岳部だった私は大学の職員になってもよく登山に出掛けたものだ…四季折々の表情がそこにあって…春には桜、夏には青々と茂った木々を愛で、秋の紅葉、そして冬の雪景色…実に見事なものだった…
不意に冬月の脳裏を碇ユイの白い顔が掠めた。
ユイ君…君とは…そう言えば人付き合いの苦手な私だったが君とはよくハイキングに出かけたな…君も私と同じで趣味らしい趣味のない女性(ひと)だったが、君は嫌な顔一つせず私が誘えば一緒に来てくれたな…すっかり聞きそびれてしまったが…ユイ君…君は…何故…
「副司令…そろそろ次の式次第が…」
礼装したネルフの女性職員の声に冬月はハッとする。
「ああ…そうだった…」
冬月はゆっくり立ち上がる。
「それはお預かりします」
「ん?ああ…済まんな…」
職員は冬月からシャベルを受け取ると急いでその場を後にした。冬月は職員の行動に首を傾げて辺りを見回す。植樹はほとんど終わっておりそこにいるのは冬月だけだった。
「何だ…そういうことか…」
冬月は苦笑いを浮かべるとゆっくりと式典本会場の方に向かって歩き始めた。
ここまで我々は実に多くの尊い命を失ってきた…そして大切な人もな…私はもうこれ以上何も失いたくない…碇ゲンドウ…お前は非道だ…何をそんなに急いている…計画をもう少し見直せば無理も少なかったのではないのか…
元々…困難な事は分かっていた…Seeleを利用して我々の計画を推し進める事はな…だが…貴様はどこで狂った?やはりゲオルグと関わったからではないのか…昔のお前は嫌な男ではあったが確かにユイ君が言う通り「可愛げのある」ヤツだった…だが今はどうだ…今の貴様を見たらユイ君はどう思うだろう…
私はこの松代の事を断じて忘れんぞ…
日は既に南中していた。抜ける様な信州の青空に雲は一つもなく、ただそこにはセミの鳴き声だけが響いていた。
その翌日。
松代動乱、松代テロ事件など様々な呼称が使われていたが正式に「松代騒乱事件」という表現に統一される事が特務機関ネルフと日本政府外務省国連局の間で合意に達した。
当初、ネルフ側は「松代防衛作戦時における戦闘」という文言を使用することを主張していたが、外務省側が「戦闘」の二文字に難色を示した。一方の外務省案は「松代集団乱闘事件」でこれは到底ミサトとして納得の行く表現ではなかったため両者の間で折衝が繰り返された。
結局、妥協案として「騒乱」という文言の使用で一致した。事件から4日が経過していた。
続いて5日目にゲンドウが非常事態宣言を解除し、行政権は再び日本政府に返還された。それまでの間、各マスコミからネルフは「現代の進駐軍」「不法占領」など散々に叩かれ、総選挙と相まって激しい世論の攻撃に曝されていた。
更に某週刊誌からミサトは「ネルフ軍の総帥は30独身女!」という記事を載せられたのをきっかけに興味本位のマスコミとカルト的なミサトの信者(?)から追い掛け回される始末でジオフロントに閉じ篭らざるを得なかった。
ミサトのストレスは溜まる一方だった。
「ったく…非常事態宣言を解除した途端にこれだかんね…たまんねーわ…どこまでめでたい頭してんだろうな…日本も末だねえ…」
そんなミサトに国連軍のマクダウェル少将から電話がかかってきた。電話の内容はネルフ職員の栄誉を讃えて勲章を授与するというものだった。
「受けてくれるかね?ミサト」
前回の固辞され続けた経験からマクダウェルは探る様な声色だった。
「はい、少将。あり難くお受け致します」
「そうか!じゃあその旨こちらから公式発表しよう」
ミサト以下、今般の戦闘で勇戦した作戦部から実に105名(内、92名が戦死者)のネルフ職員は国連軍から名誉負傷章を授与されたと公式発表されたがセレモニー自体は非常事態を理由に辞退する事になった。同章に限らずミサト以外の受勲者が出たのはネルフにとって初めてのことだった。
「いい時代になったものね…」
ミサトが受話器を置きながら独り言の様につぶやいた。
「何がです?」
ミサトと同じく右腕を吊っている日向がミサトの方を振り返った。日向はミサトから遅れる事4日で同様に強引に退院を申し出たところ、「うーん、君は比較的軽症だし…まあいいか…」と言われて特に引き止められずにすんなりと出勤を再開していた。
「俺って…ダッセー…つか、こんなキャラだったか…」
日向は凹みつつ再びミサトの副官として出勤したがすぐに悲壮感漂う本部の雰囲気に呑まれていた。左手にはミサトが決裁した書類の束が握られている。
「人種や国籍に関係なく人間を人間としてすぐに評価する風潮はいいことだけどさ…だからと言って先人の労苦とプライドは忘れちゃいけない。偉そうな歴史の講釈には反吐が出るけど少なくとも…多くの血の上に今のあたし達が立っている…それは最低でも折に触れて簡単に忘れちゃいけない…彼らは生きていたんだよ…ついこの前までね…正直言えば世の中にもそれだけは素直に認めて欲しい…彼らが何のために死んでいったのかという事を…人間の死の前に良い悪いの議論は無意味なんだよ…」
「そうですね…」
「さあ仕事だ!仕事!早く片付けないとまた世間から無能な迷惑集団だって叩かれるわよ」
「はあ…しかし、何やっても結局叩かれるんですからねぇ…何か…納得行かないって言うか…このままじゃ…みんな死に損なんじゃないかって…つい頭を過ぎるんですけどね…」
「何ブツブツ言ってんの!ここで心が折れてしまったらそれこそ死んでいった人間に申し訳ないって思わないと!そもそもね、軍事組織ってのは昔から世間様に歓迎された験(ため)しは一度としてないんだからさ。叩かれるのは当たり前!周りはどうあれ、要は自分たちの信念が何処にあるかだよ。しっかり頼んだわよ。日向君!」
「は、はい!すみませんでした!そうですよね」
ミサトさん…すみません…俺…力になりたいって…本気で思ってますから…その俺が何弱気になってんだ…そうだよ…スッさんや安藤にも申し訳ないじゃないか…
何処か翳を引きずった様な日向の背中を見てミサトは小さくため息をつくと椅子の上で大きく伸びをした。
とは言うものの…実際…今…一番…(心が)折れそうなのはあたしかもしれない…今のあたしがあるのも多くの人の支えがあったからだ…一人でここまで来たわけじゃない…
最近何故か、あの頃の事をよく夢に見る…N-30…あの場所であたしとアスカは始まったんだ…知らなかったとはいえ…あたしの事…あんた…許してくれないかもね…その時を境にあたしはあんたの事を復讐の道具としてではなく…戦友…いや…姉妹の様に思うようになった…
勝手なのは分かってる…同情からなのか…罪の意識からなのか…どっちにしてもあんたをあたしが必ず連れ戻してやる…もうこれ以上・・・あたしは失いたくないんだ・・・
「いたたた…」
「ミ、ミサトさん。大丈夫ですか?」
出口に向かっていた日向が思わずミサトの方を振り返る。
「いってぇ…ちくしょう…こんな傷、大したことないわよ…」
「大丈夫そうに全く見えないんですけど…あまり無理をしない方がよくないですか?とりあえず慰霊祭は終わりましたし…」
「そうはいかないわよ。参号機の監査が始まってるし、それにまだ落とし前がついていない」
「落とし前って…今度の国防省との松代騒乱事件合同調査報告会のことですか?」
「そうよ。事と次第によっちゃあ、ただじゃ置かないぞ。戦自のやつら」
ミサトは右肩を摩りながらデスクの一点を見る目に力を込めていた。日向の方からもミサトの静かな怒りが見て取れた。
特務機関ネルフは国連軍日本派遣軍総司令部と国防省の三者からなる松代騒乱事件合同調査本部を設置しており、その調査結果の報告会を第二東京市の国防省で1週間後に行うことになっていた。
実質的に松代騒乱事件の調査はネルフ主導で進められており、その結果を基に国連軍と国防省に情報交換を持ち掛けるという場であったがミサトは戦自の武力介入をそこで徹底的に吊るし上げる腹積もりでいた。
「くそ…おちおち伸びも出来ないなんて不便ね…あの野郎、ヤブ医者じゃねえのか…」
「ヤブっていうか…普通、その傷で退院しませんよ…」
「しょうがないでしょ!こんな時に休んでられないわよ!ブラックジャックだったら余裕で治すんじゃないの?」
「ブラックジャックって…今時、知ってる人…かなり少ないですよ…でも名作ですよね」
漫画ヲタを自認する日向の眼鏡が光る。
「そういえば…日向君…例の辞令の件だけどさ…あれから何か…」
「それが…松代の一件があったんで…まだ完全ではないんですけど…」
日向の顔から笑顔が消えた。
「何か分かったの?」
「はあ…逆説的ですがEva連隊創設の発想が一体どこから来るのか、ということから攻めてみたところ…これは全くの偶然だったんですが支部間で極秘にかなりの資金とパーツのやり取りがある事が分かりました」
「支部間でパーツのやり取り?Evaの?」
日向は無言で頷く。
「どういうこと?今回の弐号機の大破で各支部に照会をかけてもパーツ調達が間に合わないって言うから零号機の左腕を移植してでも弐号機の復旧を急いでいるっていうのに…それはこっちにパーツを回さないってそんな子供じみた話じゃないわね…」
「はい…伍号機、六号機のF及びGの兵装開発プログラムからの離脱の件も引っ掛かっていたんですが…どうも第三支部を中心にして各支部でEvaの建造を急いでいるんじゃないかと思います…」
「第三支部か…あの(組織の)規模と技術力を考えれば…あたしもそう思うわ…やつら…Evaを作ってるわね…それもプロダクションタイプを…いや…それなら兵装開発からあえて離脱する事もない…もっと別なEvaを作るってことか…」
弐号機以降のパーツは動力機関のI/F-M(インターフェースモジュール)を除いて全て第三支部で生産されていた。I/F-Mのみ本部から支給という形を取っていたため、このパーツの調達状況は各支部におけるEva建造の状況のモニターとして考えることが出来る。
「流通しているパーツの量から察するに建造数は最低でも9体…」
「9体か…この時期に量産化を急ぐ理由って一体なんなんだ…ダメージは確かに受けたけど…初号機は無傷で残ってるし…完全にここ(本部)が戦力を失ったわけじゃないのに…」
「それに加えて解せないのは本部にそれが極秘にされているという事ですよ。第一におかしいと思って本部のI/F-Mの製造スロットを確認したところゼロですよ?第二に司令は知って知らない振りをされているのかどうか分かりませんが…それでも各支部が本部に報告もせずに勝手に動くなんて組織として殆ど異常ですよ…それに9体なら…」
チラッとミサトの様子を伺うように一呼吸置いて日向は答える。
「後方支援部隊や各兵科を加えればあながちEva連隊ってのも現実味を帯びるんじゃないでしょうか?」
確かにその通りよ…国連軍傘下のEva連隊というのはネルフとは別のマターで動いているって事になる…これは何を意味するのか…第二の特務機関を設けるつもりなのか…あるいはもっと別な意味を…
「そうね…日向君、悪いんだけどこの話は…」
「分かってますよ…ここだけの話って事でしょ?やっぱりあの辞令はじ…」
「いや…ここはやはり受けるべきね…」
辞退と言いかけていた日向はミサトの言葉に驚愕した。
「ええ!み、ミサトさん…それは一体…」
「日向君、悪いけどあたしとアスカの国連軍の辞令を総務に回しといてくれる?」
「で、ですが…これは何か…その…明らかに匂いますよ!」
「あっそれから司令長官室長様にも忘れずに伝えておいてね」
「ミサトさん!」
「頼んだわよ」
ミサトはそのまま席を立つと日向を残して部屋を後にした。
「うそだろ…」
日向は呆然とミサトの後姿を見送った後、渋々ながらミサトの決裁箱の中から保留されていた国連軍の辞令を取り出した。
俺たち…どうなるんですか…あなたがいないネルフなんて…
日向が書類や栄養ドリンクの空き瓶、国際条約要覧などの分厚い本でごった返しになっているミサトの執務机の上にふと目を向けると19インチのTFTモニターの横に半ば紙に埋もれた状態になっている集合写真が目に入った。
ネルフ作戦部総勢504名。1枚に収まらないために課ごとに撮った集合写真だった。その全てに作戦部長のミサトと部長補佐の周防進が並んで写っている。
「スッさん…もし…ここにいたらミサトさんを一緒に止めてくれますよね…」
写真の中のミサトと周防は二人揃って面倒臭そうな顔をしている。
「やっぱダメか…」
日向はため息をついた。
Froh, wie seine Sonnen fliegen Durch des Himmels prächt'gen Plan,
Laufet, Brüder, eure Bahn, Freudig, wie ein Held zum Siegen.
神の計画により太陽が喜ばしく天空を駆け巡るように
兄弟たちよ、自らの道を進め英雄のように喜ばしく勝利を目指せ
Laufet, Brüder, eure Bahn, Freudig, wie ein Held zum Siegen.
神の計画により太陽が喜ばしく天空を駆け巡るように
兄弟たちよ、自らの道を進め英雄のように喜ばしく勝利を目指せ
Ep#08_(3) 完 / つづく
(改定履歴)
25th Aug, 2009 / 表現修正
8th June, 2010 / ハイパーリンク先の修正
25th Aug, 2009 / 表現修正
8th June, 2010 / ハイパーリンク先の修正
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